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2021-07-28

【柔道】世界のカベは厚かった。90kg級・向、メダルに届かず。「まだ団体戦があるので、気持ちを切り替えて最後までやり切りたい」

延長戦の末、トートに大内刈で敗れた向翔一郎(写真/GettyImages)

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男子90kg級

向翔一郎[ALSOK]

3回戦敗退

 スピード、パワー、技のキレのどれをとっても世界のレベルは高く、「誰が勝ってもおかしくない」といわれる超激戦階級。準々決勝では世界ランク1位のシェラザディシビリ(スペイン)、同2位のファントエンド(オランダ)、同3位のトート(ハンガリー)が相次いで下位の選手に敗れるという波乱の展開。

 そんな世界の厚い壁に挑む向は2回戦からの登場。立ち上がり、ヒューイレット(モーリシャス)の積極的な攻めに受けに回ったが、59秒に“韓国背負”で「技あり」を先制。中盤でやや雑な組み手になったが、最後は得意の一本背負投で試合を決めた。

 続く3回戦の相手は第3シードのトート。力強く前に出てくるトートになかなか自分の組み手にさせてもらえない向。そして延長戦2分55秒、お互いに体力を消耗した中で、向が捨て身技を仕掛けたところ、トートに足を掛けて返され「一本」を献上。向のオリンピック個人戦はここで終わった。


◎向翔一郎のコメント 
「自分の本能のままに柔道ができたのはすごく楽しかったです。(最後の場面はポイントが)あるかないかを決めるのは審判だし、自分が無いと思っても審判があると言ったらあるんです。それが試合ですから。コロナ禍の中でオリンピックを開催していただいて、本当にありがたいですし、ボランティアの方にも大勢協力していただいて、メダルを見せてあげたかったんですけど…。まだ団体戦があるので、気持ちを切り替えて日本のためにしっかり最後までやり切ろうと思います」


 初戦、得意の韓国背負で「技あり」を先制した向(写真/GettyImages)
初戦、得意の韓国背負で「技あり」を先制した向(写真/GettyImages)

◎向翔一郎/東京五輪全戦績
2回戦 ○合 技△ ヒューイレット(モーリシャス)
3回戦G△大内刈○ トート(ハンガリー)
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