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2021-09-07

武藤敬司、藤田和之、船木誠勝、桜庭和志らN-1出場ビッグネームに拳王が宣戦布告「NOAHは小遣い稼ぎの場所じゃねぇぞ。オレはこのNOAHに人生懸けてるんだ」【週刊プロレス】

清宮とにらみ合う拳王

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 6日、NOAH新宿大会のメインイベントでおこなわれた「N-1 VICTORY 2021」に向けた4vs4イリミネーションマッチを制した拳王が武藤敬司らビッグネームたちに宣戦布告した。

 この日のメインは杉浦貴&拳王&鈴木鼓太郎&マサ北宮vs清宮海斗&稲葉大樹&中嶋勝彦&齋藤彰俊というユニットの垣根を超えたN-1前哨戦。試合はオーバー・ザ・トップロープ(OTR)がありのイリミネーションマッチというゲーム性の強い形式にも関わらず、火花が飛び散る真っ向勝負となった。

 最初の脱落者は彰俊。拳王の右ハイキックでKO状態となり、18分52秒、OTRとなった。続いて、中嶋が北宮から24分59秒、ヴァーティカルスパイクからの体固めで3カウントを奪取。杉浦&拳王のアシストがあったものの、28分57秒、鼓太郎が中嶋をタイガードライバーで仕留めるという大番狂わせもあった。

 激闘の熱はまったく冷めることなく、34分23秒、稲葉が鼓太郎からグラウンドの極反り卍固めで勝利。奮闘を見せた稲葉を杉浦が45分49秒、オリンピック予選スラムからの体固めで黙らせた。

 戦況は清宮vs杉浦&拳王。圧倒的に不利な清宮だったが、気迫のファイトで粘ってエプロンの攻防を制して、49分28秒、杉浦を場外に排除。拳王との一騎打ちに持ち込んだ。

 気持ちのこもった張り手で拳王と渡り合った清宮だったが、最後は右、左、右のハイキックをモロに食らって、54分52秒、PFSで3カウントを聞いた。

 試合後、マイクを握った拳王は開幕6日前に迫った「N-1 VICTORY 2021」に向けて、2分50秒の“所信表明演説”をおこなった。

「いよいよ来週からNOAHで一番強い男を決めるリーグ戦N-1 VICTORY、始まるよな。エントリー選手、見たけど、どこのどいつかわかんねぇ、おちゃらけたヤツとか、老人ホームから来たぐらいの歳のヤツとか、いっぱいいるけどな、オレはNOAHの闘いが大好きだ。N-1エントリーしてる、どこのどいつかわかんねぇようなヤツと違ってな、オレはこのNOAHの闘い、メチャクチャ好きなんだよ。今日みたいな熱い闘いがメチャクチャ好きなんだよ! オレはな、NOAHに人生懸けてんだ。おい、いいか! テメーらオッサンどもにな、言ってやるよ! NOAHの闘いは総合格闘技の延長線じゃねぇぞ。NOAHの闘いはアートじゃねぇぞ。NOAHの闘いは作品なんかじゃねぇんだよ! オレがN-1 VICTORY、NOAHの闘いを貫いて、優勝する! そして、丸藤正道の持つGHCヘビー級、オレが取って、NOAHで一番強い男になるからな! 新宿にいるクソヤローども、そして、これを見ているクソヤローども! これからはな、NOAHの闘いを貫く男、拳王、オレに…ついてこい」

 今年のNOAHのシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2021」は武藤敬司、藤田和之、船木誠勝、桜庭和志、ケンドー・カシン、ZERO1の田中将斗、DRAGONGATEの望月成晃ら豪華メンバーもエントリーしているが、この日は不在。NOAHのレギュラーメンバーのみで争われたイリミネーションマッチはそんなビッグネームたちにメッセージを送るかのような54分52秒の大熱戦となった。

 拳王の“所信表明演説”に対して、観客は大きな拍手で応えた。NOAH9・12後楽園大会で開幕する「N-1 VICTORY 2021」は毎大会NOAHで闘う者たちとスポット参戦するビッグネームたちの闘いでもある。

「NOAHは小遣い稼ぎの場所じゃねぇぞ。NOAHで冥途の土産を持っていこうとしてんじゃねぇよ。オレはこのNOAHに人生懸けてるんだ。いいか、オレがNOAHの闘いを貫き通して、N-1王者になって、そして、丸藤正道の持つGHCヘビー級ベルトを取ってやる。オレがNOAHの闘いでNOAHのテッペンとってやるからな」

 拳王は現在のNOAH所属選手としてのプライドを持って「N-1 VICTORY 2021」に臨む。
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