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2021-09-14

坂口憲二がセコンドを志願! 坂口征二が13年ぶりに復帰!!【9月14日は何の日?/週刊プロレス】

復帰戦に臨む父・坂口征二のリングインの際、二男の坂口憲二がロープを上げた

 2003年9月14日、新日本プロレス愛知・名古屋市総合体育館レインボーホール大会で坂口征二が13年ぶりに復帰した。

 同年8・28大阪で髙山善廣に襲われたことに端を発し、坂口が13年ぶりの復帰を決意。それだけでもプロレス界的には大きなトピックスだったが、連続ドラマの主演を務めたこともある人気俳優の二男・坂口憲二がセコンドを志願。メディアは連日、坂口家を取り上げた。

 試合が決まった当初は髙山は断固として拒否の姿勢。だが「ワイドショーを見たら憲二はともかく長男(征夫/現・DDT所属プロレスラー)まで会社サボッて練習を見にきてる。それだけ坂口家のお家の一大事なんだね。敬老の日の一日前だし、日本中が注目してるし、やってやるよ。だけど“やる”の字は“殺”と書いて“殺る”だから」と注目度の高い試合を見逃さなかった。

 試合のカードは坂口&蝶野正洋vs髙山&真壁伸也(現・真壁刀義)。皮肉交じりに髙山から花束を渡された坂口はそれをフルスイング! さらに払い腰で豪快に投げて、スリーパーで捕獲するとおくり襟絞めに移行。いきなり柔道殺法を見せた。  

 続いて、真壁にも大外刈りから腕ひしぎ十字固め! とても61歳とは思えないほどのキレと鋭さがあった。もちろんやられる場面もあったが、現役を退いて何年経っても存在感の凄味は簡単に消えていない。

 最後は蝶野が真壁を料理して試合が終了。試合後も執拗に坂口を襲い続ける髙山に対してい、ついに憲二がエプロンに上がる。だが、両者は深入りをしなかった。

「こういう話題がなくてもお客さんが入る新日本になってほしい」

 この日の観衆は1万1000人(超満員札止め)。坂口はこの日の復帰で2人の息子だけでなく、新日本プロレスにオヤジとしての威厳を見せてくれた。

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