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2021-09-14

新日本プロレス「G1」開幕迫る! 注目リーグ戦ピックアップ②内藤哲也vs高橋裕二郎【週刊プロレス】

‘’14年のG1以来のシングルが実現する

新日本プロレス年間最大シリーズであり、“最強戦士決定リーグ戦”として定着している『G1 CLIMAX』の開幕が迫ってきた。

 91年に第1回が開催され、今年で実に31回目を数えるリーグ戦。今年もA・Bブロック10名ずつ、計20選手がエントリーし、9・18大阪大会~10・21日本武道館大会まで、全国12会場全19大会のロングランリーグ戦で優勝が争われる。

各ブロックの注目リーグ戦をピックアップし、過去の戦績を振り返っていく企画の2回目は、9・30後楽園で組まれた内藤哲也と高橋裕二郎の一戦。キャリアでは裕二郎が2年先輩にあたるが、08年3月から内藤とともに「NO LIMIT」(ノーリミット)というタッグチームを結成。当初はジュニアタッグ戦線で活動し、ベルト戴冠とともにメキシコマットでも活躍。’10年からヘビー級に転向すると、やはりタッグ戦線で存在感を見せ、ジュニア&ヘビーの両タッグ王座を獲得してみせた。

 内藤のヤングライオン時代からシングルでも幾度となく対戦。06年5月の初シングルから08年7月まで14回対戦して、裕二郎が全勝。’11年5月にチームが解散となり、両者の間に因縁が勃発。同年6月のシングルマッチも裕二郎が勝利した。内藤が裕二郎からシングルで初勝利を挙げたのは、’11年9月(神戸大会)。以後も内藤のヒザ負傷からの復帰戦(’13年6月、大阪)、IWGPヘビー級王座・挑戦権利証を懸けた一戦(’13年10月、両国)とシングルをおこなった。

 G1では過去3度対戦し、すべて裕二郎が勝利(’11&’13&’14年)。今回の公式戦は、’14年7月のG1開幕戦以来、約7年ぶりの一騎打ち。過去の戦績は裕二郎の19勝3敗と圧倒的な勝率を誇っているが、内藤が’15年にロス・インゴベルナブレスを持ち帰って以降、両者のシングルは実現していない。

 ここ7年で両者の立場は大きく変化し、内藤は制御不能のカリスマとして絶大な人気とファンの支持を獲得。昨年1月には史上初のIWGP2冠を達成した。一方の裕二郎はBULLET CLUBのメンバーとしてNEVER無差別級王座を獲得したこともあったが、’16~’19年までG1にはエントリーされず、タイトル戦線に絡むことも少なくなった。昨年、5年ぶりのG1出場を果たし、今年ついにロス・インゴの内藤と1対1で向き合うときがやって来た。

 ’18年7月、G1中のタッグマッチで内藤と裕二郎の久々の対戦が実現したとき、客席からは期せずして拍手が沸き起こった。過去の2人の関係性が知れ渡っているからこその反応であり、もしかしたら当事者以上にファンの方が今回の一騎打ちへの思い入れは強いかもしれない。

 特に裕二郎にとって、内藤とのあらゆる“差”を突きつけられている状況のなかで、意地の見せどころとなる。’14年のG1以来のシングルが実現する’18年7月、G1のシリーズ中の対戦。裕二郎はリーグ戦にエントリーされていなかった

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