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2021-09-16

新日本プロレス「G1」開幕迫る! 注目リーグ戦ピックアップ④オカダ・カズチカvs後藤洋央紀【週刊プロレス】

’16年2月のIWGP戦、後藤は驚きの姿でオカダに挑んだ

新日本プロレス年間最大シリーズであり、“最強戦士決定リーグ戦”として定着している『G1 CLIMAX』の開幕が迫ってきた。

 91年に第1回が開催され、今年で実に31回目を数えるリーグ戦。今年もA・Bブロック10名ずつ、計20選手がエントリーし、9・18大阪大会~10・21日本武道館大会まで、全国12会場全19大会のロングランリーグ戦で優勝が争われる。

 各ブロックの注目リーグ戦をピックアップし、過去の戦績を振り返っていく企画の4回目は、10・1浜松大会で組まれたオカダ・カズチカvs後藤洋央紀。両者の一騎打ちは、’16年のG1公式戦以来、約5年ぶりとなる。

 初シングルはオカダがヤングライオン時代の、08年5月。オカダが海外修行に出発する’10年1月までに4度のシングルをおこない、すべて後藤が勝利している。G1では過去に5度対戦し、こちらも後藤が3勝2敗と勝ち越している。

 G1公式戦以外では、IWGPヘビー級王座戦で3度、IWGPヘビー級王座・挑戦権利証を懸けて1度、そしてNEW JAPAN CUP決勝戦で1度対戦し、すべてオカダが勝利。後藤はより重要な局面での一騎打ちでは、ことごとく苦杯を舐めてきた。

 特に印象深いのは、’16年2月、大阪でのIWGPヘビー級王座戦。戦前から後藤は「すべて変える」と口にし、調印式では「鬼神となって闘う」と宣言。いざ迎えたタイトルマッチで後藤は白装束に身を包み、顔面と上半身に写経とペイントを施した、驚きの姿で登場。

 荒武者らしい大胆な変化でオカダに挑むも、結果は通算8度目のIWGPヘビー級王座挑戦でも、ベルトには届かず。今一戦後、オカダから「まだ変わりたいならCHAOSに入ったらどうですか?」との勧誘を受け、同3月にユニットに加入した。

 ’16年2月のタイトルマッチ以降、後藤は現在に至るまで最高峰王座への挑戦はなく、キャリア18年、いまだ「IWGP」には届いていない。現在はNEVER無差別級6人タッグ王者として計9度の防衛に成功しており、先日の9・5メットライフドーム大会ではIWGPタッグ王座に挑戦した。

 最近はタッグ戦線での活躍が目立つが、当然シングル戦線もあきらめたわけではない。常にコンディションをキープし、試合での説得力も申し分ない。G1公式戦ではあるが、後藤にとって久々のオカダとの一騎打ちは、いま一度シングルプレーヤーとしての可能性を示すための闘いとなる。’16年2月のIWGP戦、後藤は驚きの姿でオカダに挑んだシングルは’16年のG1公式戦以来となる

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