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2021-09-25

飛び散る水しぶき! 天を突かんばかりの火柱! 一面に広がる黒煙! 史上初水上機雷爆破マッチは想像以上の破壊力【9月25日は何の日?/週刊プロレス】

水上に設置されたリングを爆破の火柱が覆う

 1994年9月25日、FMWが神宮プールで史上初の「水上機雷爆破マッチ」をおこなった。

 大会名は「大仁田厚メモリアルツアー ラストファイト~最終章~」。同年5月に1年後の引退(2度目)を宣言していた大仁田は、ミスター雁之助と新山勝利と組んで、ミスター・ポーゴ&ザ・グラジエーター&保坂秀樹とイリミネーション形式の6人タッグで激突。水中転落による爆破を受けた者が“爆破退場”となる特別ルールも加えられていた。

 最初の犠牲者は新山。グラジエーターに水中に投げ捨てられると、巨大なナパーム弾と水中機雷が一斉に爆発した。飛び散る水しぶき。天を突かんばかりの火柱。一面に広がる黒煙。想像以上の破壊力だ。

 続いてグラジエーターが大仁田の有刺鉄線バット殴打、雁之助のタックルを食らって爆破退場。雁之助がポーゴのビッグファイアーを食らいながらもフォールをカウント2でクリア。場外の台座にいたポーゴにプランチャを放って、まさかの水中機雷へ心中!

 これでリング上は大仁田vs保坂の一騎打ち。大仁田は十八番のサンダーファイアー・パワーボムで保坂から3カウントを奪って、13分8秒、勝利を収めた。

 試合後、キズだらけになりながらもFMWを守った雁之助と新山が救急車に乗せられて病院に向かう。そんな光景を大仁田は「コイツら、いつの間に、こんなにたくましくなったんじゃ…」という表情を浮かべながら静かに見送っていた。

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