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2021-10-09

KENTAvsザック・セイバーJrは10年以上の歴史あり! 新日本プロレスG1公式リーグ戦で4度目のシングル【週刊プロレス】

2011年5月のザック・セイバーJr vs KENTA

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 新日本プロレス年間最大シリーズで、最強戦士決定リーグ戦として今年で31回目を数える「G1 CLIMAX 31」第13戦が、10月9日にエディオンアリーナ大阪にて開催される。Aブロック7戦目の注目公式戦として挙げられるのがザック・セイバーJr vs KENTAだ。

 ザックはここまで5勝1敗で5勝2敗の飯伏幸太と並んで首位に君臨。4勝2敗のKENTAは鷹木信悟、グレート-O-カーン、石井智宏と勝ち点8で並んで3位。Aブロック1位争いにおいて非常に重要な一戦となる。

 両者のシングル戦績はG1では1勝1敗。昨年9月29日の後楽園大会でKENTAがgo2sleepで3カウントを奪取。一昨年8月10日の武道館大会でザックがジム・ブレイクス・アームバーで勝利を収めた。

 新日本プロレスのリングでは五分の両者だが、実は今から10年以上前の2011年5月14日、NOAHヨーロッパ遠征のイギリス・ウォルヴァーハンプトン大会でもシングルマッチがおこなわれている。当時のザックは日本で無名のイギリス人。前日の5月13日、中嶋勝彦とのシングルで敗れはしたものの、キラリと光るファイトを見せていた。

 KENTA戦でも流れるようなサブミッションで攻めて、場内を大熱狂させていた。最後は19分11秒、go2sleepから片エビ固めで3カウントを奪われたが、試合後のKENTAからこんな言葉で評価されている。

「伸びしろがあるよね、まだ若いし。これから体を大きくして、一発の重みを身につければいいと思う。お客さんがついてきているし」
 
 ザックはこのNOAHヨーロッパ遠征をきっかけに2011年7月よりNOAHにレギュラー参戦開始。2015年11月までジュニア戦線で活躍し、2017年3月から新日本プロレスに主戦場を移した。KENTAもWWEを経て、2019年7月から新日本プロレスで闘うようになり、両者は再会。これまでG1のシングル2戦でも互いの“過去”が感じられる闘いを繰り広げてきた。

 ザックvsKENTAは互いに新日本プロレスで外様になるが、そこには10年以上の物語がある。翌日のNOAH10・10大阪大会で同じように歴史が詰まった丸藤正道vs中嶋勝彦のGHCヘビー級選手権がおこなわれるのも運命的だ。

 過去のシングル戦績はKENTAの2勝1敗。4度目はどんな結果になるのか。勝敗とともに両者がどんな物語を見せるのかにも注目したい。

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