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2021-11-03

アントニオ猪木vsマサ斎藤が史上初ノーロープマッチ! フェンス外の長州力軍団も興奮状態!!【週刊プロレス】

マサ斎藤の顔面にジャンピング・ハイキックを決めるアントニオ猪木

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 1987年4月27日、新日本プロレス両国国技館大会でアントニオ猪木vsマサ斎藤の一戦がおこなわれた。

 試合前日までルール問題でもめた。斎藤としては1カ月前の大阪城大会で“海賊男”の乱入で猪木戦をぶち壊されている。最終的に時間無制限1本勝負、両者リングアウト&フェンスアウトはなし、セコンドは各1名(猪木は藤波辰巳、斎藤は馳浩)。それ以外の者はフェンス外に待機となった。

 まずは猪木が入場。続いて、斎藤はなんと長州力のテーマ曲である「パワーホール」で現れ、長州軍団7名を引き連れてきた。

 長州らはフェンス外であらかじめ用意された席に陣取った。試合開始から20分間は正々堂々のレスリング勝負。しかし、斎藤が突如として猪木のノドをロープに叩きつけ、アトミックドロップの体勢で持ち上げてロープに股間を叩きつけていく。

 意識がもうろうとなりながらも猪木は骨法の“秘技”浴びせ蹴りで反撃。息を吹き返し、コーナーの金具を緩め、ロープをはずしにかかった。

 これに斎藤も応じて、史上初のノーロープマッチが開始された。猪木はナックルを中心にラフで攻め、鉄柱に3回叩きつけて大流血させる。斎藤も転んでもただでは起きない。馳から手錠を受け取ると、自身と猪木の左手首にはめた。

 ここで猪木が底力を発揮。ナックル連発から頭突きまで繰り出し、斎藤をKO状態に…。セコンドの馳が白いトレーナーを脱いでリングに投げ入れた。試合は猪木のTKO勝ちとなった。

 フェンス外の長州軍団は興奮状態。長州は藤波を呼び寄せる。藤波が握手を求めると、長州は張り手で返答! 全日本プロレスとの契約問題でリングに上がることはできなかった長州軍団だが、いきなり大きなインパクトを残した。

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