米プロフットボール・NFLは現地11月8日(日本時間9日)に、ペンシルバニア州ピッツバーグで第9週のマンデーナイトゲーム、ピッツバーグ・スティーラーズ対シカゴ・ベアーズの一戦があり、スティーラーズが試合残り26秒で逆転のフィールドゴール(FG)を決めて、ベアーズに辛勝した。スティーラーズは4連勝で、5勝3敗、ベアーズは4連敗で3勝6敗となった。(写真はすべて Getty Images )
ピッツバーグ・スティーラーズ○29-27●シカゴ・ベアーズ
(2021年11月8日、ハインツ フィールド)
【得点経過】
スティーラーズ 第1Q 残り9:42 RBナジー・ハリス10ヤードTDラン(キック成功)
6プレー59ヤード3:20 [0-7]
ベアーズは、第4Qに21点を奪って一度は逆転したものの、スティーラーズの底力に屈した。
第4クオーター(Q)に入った段階で、20-6とリードしていたスティーラーズ。伝統的にディフェンスが強くランが強いため、リードしたゲームでは、なかなか逆転を許さない。
第4Q開始時に14点以上リードしたホームゲームでは通算214勝0敗2引き分けという、ベアーズにとっては無慈悲なデータが示されていた。
しかし、ベアーズとルーキーQBジャスティン・フィールズには、手ごたえがあった。前半は、パス63ヤード1インターセプト。成功率は5割以下。スティーラーズのOLB、T.J.ワットに2回サックされる散々な出来だったが、後半に入ってオフェンスがドライブできていた。
第3Qには、反則で15ヤード罰退があったにもかかわらず、89ヤードをドライブしてFGにつなげていた。このドライブの中では、フィールズがWRマーキース・グッドウィンに50ヤードのロングパスも決めていた。
第4Q冒頭でWRムーニーの15ヤードランTDで差を詰めたベアーズは、スティーラーズのミスにも付け込んだ。パントリターナーのレイレイ・マクラウドのファンブルから、ベアーズDBヒューストンカーソンがリターンTDを決めたのだ。
この間、スティーラーズは2本のFGを決めており、差は6点で終盤へ。そして、第4Q残り2分52秒からのオフェンスシリーズで、ベアーズQBフィールズは、ドラフト1巡指名は伊達ではないというパスの冴えを見せた。
自陣の3rdダウン、フィールズはサイドライン際を走るWRアレン・ロビンソンに、ロングパスを決めて一気に敵陣に攻め込んだ。マンツーマンカバーしていたCBの頭上を越すリードボールで、39ヤードをゲインした。
さらに、次のプレーでは左にロールしながら、エンドゾーンのWRムーニーに16ヤードのTDパスを決めた。利き腕とは反対方向に流れる難しい動きの中で、パスは完璧なコントロールだった。エクストラポイントも成功させ、ベアーズがこの試合初めてリードを奪った。
問題は、まだ試合時間が、1分46秒も残っていたことだが、それをルーキーQBのせいにするのは酷というものだ。FGならともかく、TDは取れるときにしか取れない。
それは、スティーラーズ、歴戦のQBベン・ロスリスバーガーにとって、十分な時間だった。4回のパスを成功させ、FG圏内に入ると、3rdダウン2ヤードで、意表を突くQBキープまで繰り出した。このプレーはファーストダウンは取れなかったが、残り26秒で、スティーラーズはボズウェルが第4Q3本目のFGを決めて、29-27とした。
時間は26秒残っていた。再逆転を狙うQBフィールズの目つきは冷静だった。1回だけ残っていたタイムアウトを、ベアーズのサイドラインが、ボズウェルのFGトライでプレッシャーを与えるために使ってしまっていたため、捕球後すぐにアウトオブバウンズに出るパスを投げるしかなかった。
フィールズは、2回のパスを決めて25ヤード前進した。残り4秒からの右サイドライン際を狙ったパスを、この日3回のQBサックを奪っていたスティーラーズOLBワットが叩いた。
残り2秒での最後のプレーが、サントスのFGトライだった。
今季、レイブンズのKジャスティン・タッカーがNFL最長となる66ヤードのFGを決めたが、インドアのフォードフィールドが舞台。屋外のハインツフィールドは、川沿いに位置していて、独特の風でキッカー泣かせとして有名なスタジアムだ。
ここは、フィールズの強肩を信じて、ヘイルメアリーパスをコールしてもよかったように思えた。
フィールズのQBとしてのパフォーマンスに光明が見えたベアーズだが、反則12回115ヤード罰退は悔いが残った。TEジミー・グレアムへのTDパスが帳消しになったローブロックの反則、そしてOLBカシアス・マーシュが、スティーラーズのQBロスリスバーガーをサックしながら、トーンティング(相手を侮辱する反則)を取られて、オートマチックファーストダウンを許したのが、結果として致命的だった。
トニー・コレントレフェリーは、「(マーシュが)ビッグプレーを決めた後、スティーラーズサイドラインに向かって、侮辱するポーズを取ったと判断した」と試合後、語ったという。ここで、判定の是非を議論する気はない。
ただ、マーシュは今季、開幕前までスティーラーズのOLBとしてプレシーズンマッチでも活躍し、最終ロースターカットで落とされた選手。“古巣”に向かって「俺のプレーを見たか」とアピールしたかったのかもしれない。
ロスリスバーガー、ブレイディ抜き史上最多被サックのQBに
スティーラーズは3連敗の後4連勝。ホームのマンデーナイトゲームはこれで19連勝となった。マイク・トムリンHCは、レギュラーシーズン通算150勝で、前任者のビル・カウワーを抜いてスティーラーズ史上2位となった。1位は、1970年代にスーパーボウル4回優勝したチャック・ノールの193勝。スティーラーズは、1969年以降の53シーズンを3人のHCで乗り切ってきた。
スティーラーズOLBワットは、この試合3サックで、通算61サック。69試合目での60サック超えは、NFL史上4番目のスピード記録。ワットより早かったのは、レジー・ホワイト(イーグルスなど)、デリック・トーマス(チーフス)、兄のJ.J.ワットの3人という。
QBロスリスバーガーは、この試合4サックを浴び、今季18被サック。通算534回で、トム・ブレイディ(バッカニアーズ)を抜いてNFL史上最多被サックQBとなった。シーズン開始前までは、ブレットファーブの525回が最多。ブレイディが開幕後直ぐにファーブを抜いたが、今週はバッカニアーズのゲームが無かったため、ロスリスバーガーが抜いた。ファーブは302試合で525回、ブレイディは309試合で533回、ロスリスバーガーは241試合で534回となっている。
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