米プロフットボール・NFLは、現地11月11日(日本時間12日)、フロリダ州マイアミで第10週のサーズデーナイトゲームがあり、2勝7敗のマイアミ・ドルフィンズと6勝2敗のボルティモア・レイブンズが対戦。ドルフィンズのディフェンスが活躍しでレイブンズを撃破した。ドルフィンズは3勝7敗、レイブンズは6勝3敗となった。(写真はすべて Getty Images )

極めつけは2019年の開幕週、10-59で大敗した。オフェンスはトータル643ヤードを奪われ、QBラマー・ジャクソンには5TDパスを喫した。ジャクソンはこの試合でパサーズレーティング満点の158.3を記録した。控えQBのロバート・グリフィンⅢにもTDパスを許す有様だった。
そんな対戦相手に対し、この日のドルフィンズディフェンスは、リベンジを果たした。今までの借りを少しは返すことができた。
なんと言ってもレイブンズのランを止めたのが大きかった。
レイブンズが、NFL最長タイとなる43試合連続のチームラン100ヤード以上を記録していたのは有名だが、その記録がいったん途切れた後も、強力なランオフェンスは健在で、先週はバイキングスディフェンス相手に、247ヤードを走っていた。
そもそも記録が止まったコルツ戦も、ランを止められたのではなく、第4Qで16点もリードされたため、パスに切り替えただけだった。
そのレイブンズのランが、この日は94ヤードと封じられた。QBジャクソンも含め、40ヤード以上走った選手はいなかった。
パスはどうかと言えば、こちらも酷かった。ジャクソンは走ることで調子を上げていくQBだが、ドルフィンズの徹底したブリッツが余計にリズムを狂わせた。4回QBサックされ、パスのタイミングと精度に苦しんだ。10ヤード以上のパスは12回中3回しか成功しなかった。
ドルフィンズは、特に2019年の大敗を知らないルーキーたちが活躍した。1巡18位指名のDEジェイラン・フィリップスは、パスラッシュだけでなく、ジャクソンをしっかりコンテインし、外のランを封じた。フィリップは、大学進学時に全ポジションを通じて全米3位にランクされた素材で、今ドラフトでも、DLの中でトップで指名された。
Sジェヴォン・ホランドはパスを2本ブレーク。後半には、外からのブリッツでジャクソンをサック、パントに追い込んだ。この試合でホランドは、21回もブリッツしたが、これはNFLが2016年にネクストジェネレーションスタッツを始めて以来、DBのブリッツとしては最多記録となったという。
ディフェンスとは裏腹に、ドルフィンズオフェンスは、問題山積みだった。ホームのハードロックスタジアムに詰めかけたファンにとってはストレスがたまるものだった。前半は2本のFGを除けばパントばかり。TDを決めそうな気配がなかった。
第3Qには、ヒットされたQBジャコビー・ブリセットが退き、利き腕の指を痛めているトゥア・タゴバイロアが登場したが、オフェンスの決定力は変わらず。
エンドゾーンまで6ヤードに迫った第4Q残り13分からのプレーでは、タゴバイロアのドロップバックが深すぎてスクリーンパスがショート。本来はブロッカーだったRGのロバート・ハントが、まるでTEのようにパスをキャッチして突進し、TDを決めたかに見えた。
この日、スタジアムを一番盛り上げたプレーだったが、ハントはOLのためパスを捕球する資格がなく、結局は反則で5ヤード罰退。このチャンスもFGにとどまった。
この後、CBハワードがファンブルリカバーリターンTDを決めてリードを広げると、後半2ミニッツの19秒前に、ようやくこの試合で初めてドルフィンズオフェンスのTDが決まった。TDのドライブのキープレーは、タゴバイロアが左サイドライン際のWRアルバート・ウィルソンに通した64ヤードのパスだったが、このプレーがドルフィンズの、今季最長パスプレーだという。
ドルフィンズは反則も多く、11回97ヤードの罰退。第2週からの7連敗の後、今季初の連勝となったが、ブライアン・フローレスHCの悩みは深そうだ。
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