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2022-02-08

全日本が阿修羅・原を解雇! ジャイアント馬場が語った理由は「金銭面でのルーズさ」【週刊プロレス昔話】

阿修羅・原

 全日本プロレスが阿修羅・原を解雇…。ショッキングな事態の予兆は前日の1988年11月18日にもあった。

 全日本プロレスは東京・品川のホテル・パシフィックで恒例の「世界最強タッグ決定リーグ戦」参加各チーム出席の会見を開催。天龍源一郎と原の“龍原砲”はホテルにいることは確認されたが、なぜか会見には姿を現さなかった。

 翌19日、全日本プロレス足利大会開始前の午後5時半から始まった会見でジャイアント馬場は「阿修羅・原を昨日付で解雇しました」と発表。最大の理由は「金銭面でのルーズさ」。原は多額の借金を抱えており、金融業者に追われている身だった。

 それまで全日本プロレスは原をかばって、一度は借金を肩代わりしていた。だが、馬場は最強タッグ開幕という切羽詰まった時期に「生活態度の悪さが会社にまで迷惑をかけかねない」と急転直下の決断に至った。

 天龍は最強タッグに川田利明と出場。初戦はアブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シンに敗北。試合後、原の解雇について「浮気した女房のことをオレに聞きにくるのか?」と言ってコメントを控えた。

 当時、原は人気絶頂。“龍原砲”は最強タッグの優勝候補筆頭だった。全日本プロレスにとって絶対に失いたくない存在だったはずだが、馬場は興業会社としての収益よりも信用と良心を優先させたのである。

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