close

2022-03-11

【しゅりんぷ池田のカード春秋】同郷のライバルが1枚のカードに……

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line
CLOSE RELATIONSHIP(近しい関係)

 毎年その年の新人選手全員をカード化した「ルーキーエディション」が今年も発売となりました。同シリーズに昨年から、「CLOSE RELATIONSHIP(近しい関係)」というインサートカードが加わりました。同じ高校・大学などから入団した選手同士をカップリングさせ、1枚のカードにしているのです。

 今年も、史上初めて同一高校のバッテリーが1位指名となった松川虎生&小園健太、ともに早稲田大からのプロ入りとなった徳山壮磨&西垣雅矢などがカード化されていますが、異色なのが「高知県」という括りでカード化されている森木大智&代木大和です。

CR3 小園健太(De)& 松川虎生(ロ)
2022BBMベースボールカード ルーキーエディション CR3 小園健太(De)& 松川虎生(ロ)

 高知県でしのぎを削ってきた高知高の森木と明徳義塾高の代木。中学時代に150キロをマークして早くから注目を集めていた森木の前に立ちはだかったのが、代木擁する明徳義塾高でした。2020年夏の交流試合を含め3度甲子園の土を踏んだ代木に対し、森木はついに1度も甲子園出場がかないませんでした。

 しかし、21年秋のドラフトでは森木が阪神の1位に対して、代木は巨人の5位と評価が分かれました。代木の甲子園大会での実績よりも、森木のポテンシャルのほうが高く評価されたわけですが、代木にも期するものがあるでしょう。

 同一県内のライバルがともにプロ入りするというケースはままあると思いますが、ともに大成することは、そんなに多くないかもしれません。思いついたところでは、1981年秋のドラフトでの槙原寛己(大府高/巨人1位)と工藤公康(名古屋電気高/西武6位)の例がありますが、森木と代木はどうなりますか。
(週刊ベースボール2022年3月21日号 掲載記事再編)

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事