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2022-03-26

スーパー・ストロング・マシンが長州力から初勝利! 敗因は藤波辰巳の腰痛【週刊プロレス昔話】

試合後、マシンとジョージは抱き合った。藤波はセコンドの肩を借りて退場。長州はダイビング・ヘッドバットを食らった左肩を押さえていた

 1989年7月3日、新日本プロレス青森大会でスーパー・ストロング・マシンが長州力から初のピンフォール勝ちを収めた。

 試合は時のIWGPタッグ王者組の“烈風隊”マシン&ジョージ高野vs藤波辰巳(現・藤波辰爾)&長州の好カード。烈風隊はオリジナルの合体攻撃からマシンのダイビング・ヘッドバットにつないで長州から3カウントを奪取。アントニオ猪木が参院選出馬で不在の中、新日本マットのエースコンビである藤波&長州を打ち破った。

 敗因の1つは藤波の腰痛。6月22日の佐久大会のビッグバン・ベイダー戦で痛めた腰が完治しないまま、だましだまし闘っている。そこを烈風隊は中盤以降、集中攻撃していたのだ。

 試合後、ジョージは「もし再戦したいと言うのなら、タイトルがかかっていようがいまいが、いつでも全力でがんばる」と表情は明るい。ずっと長州を追いかけ続けてきたマシンはタッグながら初のフォール勝ちについて「全然意識していなかった」と語っていた。

 敗れた長州は場外にうずくまる藤波のそばに降りてから、しばらくして再びリングイン。観客に向かって、珍しく丁寧にお辞儀をしてから引き揚げた。

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