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2022-03-25

たった一度だけ黒覆面のデストロイヤー【週刊プロレス昔話】

黒いマスクをつけたデストロイヤー

 マスクマンには“千の顔を持つ男”ミル・マスカラスのように、試合ごとにマスクを変えることを売り物にしたレスラーと、“白覆面の魔王”ザ・デストロイヤーのように、同一デザインのマスクを自らのキャラクターとした選手と、二通りある。インスタント・マスクマンの場合は別としてほとんどが後者に属するようだ。

“白覆面の魔王”としてマスクマンの代表的存在であるデストロイヤーだが、日本でたった一度だけ黒覆面をつけて試合に出場したことがある。それは初来日した1963年5月22日の駿府会館大会のジャイアント馬場戦だ。

 この試合でデストロイヤーは急所蹴りと覆面に凶器を忍ばせての頭突きで馬場をぶっ倒し、21分12秒、体固めで仕留めている。黒覆面で出場したのは日本で“白覆面の魔王”と名付けられたことを、まだ本人が知らなかったからのようだ。その後、AWAでは黒覆面のドクターXで暴れたが、日本では白覆面で押し通した。

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