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2022-08-06

日米対抗ソフトボール2022、今夜開幕!

日米対抗に向け、練習に励む新生日本代表(写真/日本ソフトボール協会)

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『日米対抗ソフトボール』が8月6日(土)から8日(月)までの3日間の日程で開催される。会場となるのは、2020東京五輪の舞台となった福島・あづま球場(第1戦、第2戦)、横浜・横浜スタジアム(第3戦)。思い出の地で、日本とアメリカが再び熱い火花を散らす。

 日本代表メンバーは下表のとおり。三輪さくら(トヨタ)は第2次合宿時にケガを負った影響で欠場となり、18名で挑む。




新生日本代表の船出


 投手陣は東京五輪代表の上野由岐子、藤田倭(ともにビックカメラ高崎)、後藤希友(トヨタ)に加え、その後藤と同世代で東京五輪の最終選考まで残った勝股美咲(ビックカメラ高崎)が選出。ただ、JDリーグ前半戦で登板のない上野は調整の遅れにより第2次強化合宿を欠席。メンバー選出も登板の可能性はかなり低く、先のワールドゲームズ(7月9日~13日/アメリカ・バーミングハム)でも活躍を見せた後藤が今大会でも投手陣の軸となりそうだ。そのうえで上野には、「できるならベンチに入って、経験してきたことを(若手)にアドバイスしてほしい」と宇津木麗華ヘッドコーチは話す。ワールドゲームズで四番を打った藤田には、二刀流としての活躍が期待される。

 捕手は、東京五輪で正捕手を務めた我妻悠香(ビックカメラ高崎)と強肩が持ち味の切石結女。所属のトヨタで後藤、三輪、モニカ・アボットといった好投手たちの女房役を務める。宇津木ヘッドコーチは「次世代のキャッチャーを育てていくためにも、我妻がいるうちに勉強させたい」と、切石に積極的に経験を積ませる意向で、ワールドゲームズ決勝でも先発マスクを被った。

 内野手は、内藤実穂、市口侑果(ともにビックカメラ高崎)、川畑瞳(デンソー)ら五輪組に加え、新たに俊足の伊波菜々(トヨタ)、打力のある工藤環奈(ビックカメラ高崎)、坂本結愛(日立)、中溝優生(太陽誘電)らが加入。昨季本塁打王の中溝優生は今季ケガで出遅れたものの、5月中旬からリーグ戦に復帰し早速存在感を発揮。坂本結、工藤も、今季それぞれ本塁打を9本(JDリーグ東地区1位)、7本(同4位)と放っており、アメリカの投手陣を相手にどこまで力を発揮できるか楽しみだ。

 外野手は東京五輪を経験しているのが原田のどか(太陽誘電)の1名のみとなるが、ミート力のある石川恭子(トヨタ)や、俊足巧打の川村莉沙(デンソー)、左の長距離砲として期待の懸かる中川彩音(豊田自動織機)、俊足で小技のできる藤本麗(ビックカメラ高崎)といった将来性豊かな選手たちが並ぶ。

 対するアメリカは、東京五輪を経験した選手はアリー・カーダ(ホンダ)の1名のみという、若手主体の構成となっている。今日から始まる3連戦で新生日本代表がどのような戦いを見せてくれるだろうか。その新たな船出を見守りたい。

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