close

2022-08-17

感動の初優勝から数時間後…「東京プリンセスカップ」覇者・坂崎ユカがトロフィー製作の職人と過ごした“気まずい”時間…?【週刊プロレス】

トロフィーを抱える坂崎

全ての画像を見る
 7月16~18日の両国KFC3連戦から開幕し、8月13&14日後楽園大会で終幕した東京女子のシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」。白熱のトーナメントを制したのは団体の旗揚げメンバーである坂崎ユカで、若い世代の突き上げに複雑な思いを抱えながらも笑顔でトロフィーを掲げる姿がエンディングとなった。

 そんなトーナメント初制覇を果たした坂崎は、大会の3日後に発売された本誌の表紙も飾ることに。ちなみに団体として単独での表紙は初めてのこと。その本誌を本人に渡すついでに、今回のトーナメントのことなど色々なことを聞いてみた。


 優勝トロフィーは昨年までのものとは異なり、今回からオリジナルのものに新調。坂井良宏(=スーパー・ササダンゴ・マシン)が社長を務める金型メーカー・坂井精機と高岡市の職人によって作られたものであり、その制作過程は団体のSNS上でアップされていた。それだけに期待値も高かったが…坂崎はリング上で受け取ると「ちょっとピンクで気に食わないけど」と突然の苦言。

「全部シルバーで仕上がってるのを(SNS上で)見て『これはいかつい! かっこいい!』ってテンション上がってたんですよ。なのに、完成形はピンクでラブリーになってて(笑)。それでおもわず気に食わんって言っちゃったんです。だけど、まさか会場にその職人さんが来てると思わなくて…(苦笑)」

 頑張って製作したトロフィーを「色が気に食わない」と一蹴された職人にとってはかなり虚しい一言だが…その上で大会後にかなり気まずい出来事が。浅草橋の会場に移動してサイン会をおこなったのだが…。

「高岡の職人さんが私のポートレートを買ってくれて、3時間並んでサイン会に参加してくれたんですよ。面識はなかったんですけどむこうが言ってくれて、すぐ『ごめんなさい、ピンク嫌いとか言って!』って謝りましたよ(笑)。でもすごく優しい方で『逆においしいです!』って言ってくれて。優しい職人さんでよかったです(苦笑)」

 ちなみにピンクが嫌いというわけではなく、途中経過のシルバーがかっこよかったというのが一番の大きな理由。重量は6~7キロであり「持ってたら手首疲れてきて、肩に担いだら担いだで、デザインでサイドが尖ってるので刺さるんですよ(笑)。最先端のトロフィーになってくると、持ち方も難しいんですね」と珍しいデザインに予想だにしない苦労もあったよう。いわく「ピンクで重さをマイルドにしてますよね」。坂崎にとっては、初めて受け取ったきちんとしたトロフィーでもあった。

 また、団体として単独で本誌の表紙を飾るのは今回の坂崎が初めて。これに関しては「1人でいいの? みんな一緒がよくない?」と、いままでがそうであったように複数人での表紙じゃないことに“気まずさ”も感じたという坂崎。「こんなことってなかったので、照れちゃいますよ」とも。それでも当然うれしさはある。

「ちょっと恥ずかしいんですけど、これを見たプロレスファンの方が気になって東京女子を見に来てくれたら嬉しいですよね。応援してくれる方も『きっかけは坂崎ユカ』って言ってくれる方も多くて。それからどんどんいろんな選手を見つけてくれてハマってくれることもあるみたいなので。今回もそういったきっかけになってくれたらなと。うちは(荒井優希や長野じゅりあなどプロレス以外の活動もしている選手が)いろんなところからお客さんを呼んでくれるので、被らないでいいですよね。(好きな選手を)見つけやすいというか」

 シングルトーナメントでの優勝だったが、やはり坂崎の団体全体を思う気持ちは変わらない。1人で、ではなく、みんなで。今回、若手の壁となった坂崎がそういった思いを常に持ち続けており、それは他の旗揚げメンバーにしても同じ。団体の軸となる選手たちがそう思っているからこそ、東京女子はカラーを変えずに成長し続けられるのかもしれない。

BBM SPORTS

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事