桜美林大学芸術文化学群 特任講師の渡辺久美氏 発表会の後半では、桜美林大学芸術文化学群 特任講師の渡辺久美氏による、コロナ禍の健康問題と改善方法の講義と実演が行われた。
コロナ禍でリモートワークが増えて外出頻度が減ったことにより、筋力低下、人と交わらないメンタルの弊害、生活習慣の乱れによる不眠という問題が起きている。学生は朝から夕方までオンラインで授業を受け、夜寝られなくなっている人が増えているという。感染予防の対策が、二次的な健康被害につながっているのだ。

コロナに負けないために最も意識されているのが免疫力を高めることだ。免疫力を高めるのに必要なのが、十分な栄養・十分な運動・睡眠・休養リラクゼーション+腸内環境だという。
腸が重要なのは、免疫細胞の70%が腸内にあるからだ。腸内環境を良くするには、良質なたんぱく質+腸内環境を良くする食品+発酵食品+善玉菌を活性化する食材。腸の状態をチェックするには便の状態を調べることだ。バナナ状の便で、お尻を拭かなくてもいいくらい、スルっと出るのが最良だという。
また、コロナとは関係なく、日本は先進20か国の中で、最も座っている時間が長いというデータがある。30分座っているだけで、ふくらはぎの血流が70%もダウンするのに、座りっぱなしである。それなのに、多くの日本人は会社でも、通勤の電車の中でも座っている。電車の中で立つ、仕事中にも頻繁に立って動くだけでも違うという。椅子から立ったり座ったりする動作だけでもスクワット運動になるそうだ。
ここで座ったままできるストレッチを2種類紹介する。
◆座ったままできる上半身のストレッチ1
1両足をしっかり地面に着く
2両手を組んで上に伸ばす
3伸ばしたまま右に倒す
4一度中央まで戻してから左に倒す
◆座ったままできる上半身のストレッチ2
1両手を前に伸ばして手を組む
2上半身を前に倒して背中と腰を伸ばす
3上半身を右前、左前に倒して上半身の左右を伸ばす
またコロナ禍でマスクを着用する機会が増えており、マスクをしたまま話すと、口を開けない、大きく開けて笑うことも少なくなっている。また、パソコンを見て下を見ているので、ほほの筋肉も落ちている。
そこで30種類もあると言われる顔の筋肉を動かして、弛んだ筋肉を押し上げる効果のある顔の運動を紹介する。
■マスクをしたまま顔の運動
1う・い・う・いと何度も交互に言うことで顔全体の筋肉を動かす
2眉毛を上げずに目を大きく開ける
3歯が見えるように笑顔を作る。このとき鏡で歯が見えるか、左右非対称になっていないかチェックする
良い睡眠・休養をとるためには睡眠環境を整えることも重要になり、ここで紹介したパジャマもおすすめだ。その他にすぐにできるのは、寝室にパソコンを置かず、寝る場所の近くで携帯を置かない、充電しないことだそうだ。