あす1日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第一競技場で行われるWBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦の調印式と前日計量が30日、同会場であり、チャンピオンの京口紘人(ワタナベ)、挑戦者の同級1位・久田哲也(ハラダ)とも1回で計量をパスした。京口は2度目の防衛戦、久田は世界初挑戦。試合はインターネットの「MBS動画イズム」で夜8時15分からライブ配信される。
写真上=計量を終えてにらみ合う京口(右)と久田
京口はリミットの48.9キロ、久田は100グラムアンダーの48.8キロ。ともに血色は良く、口調も滑らかで、好ファイトを期待させた。
京口は6度目の世界戦にして、初めて故郷の大阪に登場。「地元で世界戦をやるのは夢だったのでうれしい。必ず勝って、チャンピオンであることを証明したい」と意気込む。久田については「執念を持って挑んでくると思うので、自分もレベルアップできる」と、ベテランを相手に成長を期している。
久田は苦節16年で立つ、初のひのき舞台。「あすは僕が世界チャンピオンになる日です。みなさんにその姿を見せたい」と調印式で語り、計量を終えて「いい感じです。絶好調」と笑顔を見せた。京口の印象を問われると「いつもどおり。強いのは分かっているから、チャレンジャーらしく果敢に、勇気をもって挑むだけ」。
左フック、左アッパーが得意な京口に対し、久田も左フックを武器に勝ち上がってきた。接近戦の打ち合いが濃厚なだけに、京口のパワーに押されないよう、下半身からパンチを連動させるべく体幹を鍛えてきた。「僕のパンチだけが当たる状況を作りたい」と明かす。
「ここまでこれて、本当に幸せ。支えてくれた人たちに恩返しをしたい」と決意を示す久田。34歳の苦労人は、勝って3人の娘をリングに上げるつもりだ。
◆WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ・オフィシャル
レフェリー:浅尾和信(日本)
ジャッジ:シルベストレ・アバインザ(フィリピン)
ジャッジ:セルヒオ・カイーズJr(アメリカ)
ジャッジ:池原信遂(日本)
スーパーバイザー:レンツオ・バグナリオ(ニカラグア)
取材◎藤木邦昭
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