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2023-03-14

元・三冠ヘビー級王者のジェイク・リーが語る「IWGPが上でGHCが下とは思わない」【週刊プロレス】

NOAH3・9後楽園大会の前哨戦で清宮海斗を圧倒したジェイク・リー

NOAH3・19神奈川・横浜武道館大会にて、清宮海斗の持つGHCヘビー級王座に挑戦するジェイク・リーにインタビューをおこなった。全日本プロレスを退団した後、なぜNOAHのリングを選んだのか。そして清宮海斗という王者をどう見ているのか。その本心を聞いた。


――全日本プロレスを退団しNOAHのリングに参戦しましたが、NOAHに興味のある選手がいたということでしょうか?

ジェイク「もちろんいます。今上がっているヘビーの選手はほとんどそうです。大きさをカバーするために考えて工夫するんですよ。だから“大きいから強い”じゃないんですよね。それをすごく感じますよ、このリングは。それだけが武器じゃないんだって。そこで、もがいて、苦しんで、あがいて、考えて工夫して行動するから、今のオレがいるんだっていう選手がものすごく多い気がする。ボクの考え方ですけどね。これはボクの感じたものです」

――2.21東京ドーム大会のオカダ・カズチカ(新日本プロレス)と清宮海斗のシングルマッチの印象はいかがでしょうか?

ジェイク「アレを見た多くの人たちはIWGPが上でGHCが下というふうに見ていた人が多いんじゃないかなって思ったんですけど、ボクはそう思わなかったんですよね。今までの歴史を振り返ってもそうだし。ただチャンピオンベルトを持っている清宮選手がオカダ選手に負けたっていう、それだけのことであってNOAHが決して新日本の下とは思わない、というのがボクの率直な意見ですね。挑戦するのはとても素晴らしいことで、自分の弱さを知って、なおかつそれでも立ち向かうというのは多くの人の心を動かすものだし、ボクは素晴らしいと思っています。

ただ彼にはもう重荷ですよ、今、ベルトは。だから“一回ベルトを置いて休めよ”って。そこからまたチャレンジすればいいじゃないかって。オマエはこれからの未来を担うんじゃないのか?っていう意味合いを込めて。じゃあ一回、そんな姿を誰も望んでないし、見たくもないし、だったらオレに(ベルトを)渡せということで、ボクはある意味善意で(挑戦する)。それを嫌味に感じる人ももちろんいるだろうし、チャンピオンからしてみたら、いやチャンピオン以外の選手も“来たばっかりで何を言っているんだ、コノヤロー”って思う人もたくさんいるでしょう。けど、オレがそれを言わなかったら何が生まれたか? 何も生まれてないですよ」

――清宮海斗自身の印象はいかがでしょうか?

ジェイク「これ、本当に最初の方に言ったんですけど“笑顔の少ない選手だな”と。常に眉間を寄せて。みんなの期待を背負っているかどうかわからないけど、なぜ君はそんなに固く険しい顔をしているんだろう? それがもう印象で。まぁけど、その言葉をどこで聞いたかわからないですけど、どこかで笑顔が増えたとかなんだとかっていうのは、ちょっとだけ小耳にはさんだ。そのぐらいですかね」

――自身にとってGHCヘビー級王者とはどのようなものでしょうか?

ジェイク「GHCはボクの中では“自由の象徴”です。何かがボクの中でも見えてくるし、そのために挑戦しに来たし」

――全日本プロレスとNOAHでの立ち位置の違いについて感じていることはありますでしょうか?

ジェイク「(全日本プロレスにいた時は)とにかく会社を潰させない、会社をもっと良くしてやるっていうふうに、ボクは常にそれが頭の中から離れなくて。けど今はどちらかというと、自分がどこまでできるのかっていう考えの方がすごく割合を占めていて。面白いですよ、だから。今のジェイク・リーっていう人生を歩んでいて」

――GHCヘビー級王者となったらその先の展望などはあるのでしょうか?

ジェイク「具体的なことは言いません。もう目の前のタイトルマッチ、まずはこれですよね。これを勝たなきゃ野望もクソもないわけで」

――勝利を確信しているような自信を感じます。

ジェイク・リー「そうですか? そういうふうに見せているだけかもしれないし。まぁそれもまたリング上でのパフォーマンスを見ていただければ」

――では最後に一言お願いいたします。

ジェイク「一言。清宮、もう休め。一度休め」


申し分ない実績、実力をひっさげ、まさに脂ののった状態でNOAHのリングに乗り込んだジェイク。今年1月のNOAHに登場後すぐにイケメン集団 “GLG”(グッド・ルッキング・ガイ)を結成。武藤敬司引退の2・21東京ドーム大会という時代の節目を乗り越え、新時代に突入したNOAHの闘いで早くも清宮海斗というNOAHの若き王者の対角に立つ。この一戦はまさに新時代の舵取りは誰がするのか、というものが問われる闘いになるだろう。若きNOAHの王者が黒船を止めることができるのか、それともジェイクの侵攻を許すのか。NOAH3・19横浜武道館大会でのGHCヘビー級選手権が、今後の方舟の行方を左右することになるだろう。

※写真&記事提供・NOAH

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週刊プロレスNo.2234 (2023年3月22日号/3月8日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙はジュニア夢の祭典で実現した3団体王者トリオ・フジタ“Jr”ハヤト&AMAKUSA&高橋ヒロムです。22団体からジュニア戦士が後楽園に集ったお祭りは大盛況。メインはマスター・ワトvs青柳亮生の新世代対決で締めたほか、普段は実現できない夢のカードが目白押し。巻頭から詳報します。新日本は毎春恒例「NEW JAPAN CUP」が開幕。開幕戦の後楽園では1回戦2試合がおこなわれ内藤哲也とSANADAが初戦突破。同大会のほか3年ぶり開催となった「ファンタスティカマニア」最終後楽園2連戦もリポート。スターダム代々木ビッグマッチは超ボリューム。遺恨戦となったジュリアvs雪妃真矢のワールド戦のほか上谷がワンダーV15、AZMがスターライト・キッドとのライバル闘争を制してハイスピードV10、6人タッグリーグ戦はプロミネンス優勝と盛り沢山。NOAHジュニアを中心でけん引してきた原田大輔が引退を表明。会見のあとにインタビューであらためて引退決意までの経緯やいまの気持ちを聞いています。企画ものとしては田中稔&府川唯未の娘でwaveでのデビューを控える田中希沙を高校卒業式後に両親とともに直撃。またドラゴンゲートは後楽園でタッグリーグ優勝決定戦、大阪2連戦では主要タイトルマッチ開催と3大会を追跡。そのほか全日本・新木場、DDT横浜、みちのく徳島、JTO後楽園、東京女子・横浜など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。通常3~5日でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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