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2023-04-23

GHCヘビー級王者のジェイク・リーがNOAHに警鐘「丸藤正道が出ざるを得ない状況になった。周りはこのままでいいのか」【週刊プロレス】

GHCヘビー級王者のジェイク・リーと挑戦者の丸藤正道

4月16日のNOAH宮城・ゼビオアリーナ仙台大会にて中嶋勝彦の挑戦を退け、GHCヘビー級王座を防衛したジェイク・リー。次なる挑戦者が早くも丸藤正道に決定した。舞台はNOAH5・4両国国技館。激戦となった中嶋戦、次の挑戦者でありNOAHの象徴ともいえる丸藤、さらにはNOAHの現状について王者が語るスペシャルインタビューがNOAH公式YouTubeで公開されている。

――GHCヘビー級王座の初防衛戦を終えた今の感想を教えて下さい。

ジェイク「試合後にも言っていることなんですが、あんなに正確無比な蹴りを出せるのは中嶋勝彦しかいないと思ったし、あの存在感を放てるのも中嶋勝彦しかいないと思った。だからこそ、より“もったいないな”という気持ちは増す一方で。もしかしたらこれをきっかけに…いや、きっかけというか元々その予定だったのかもしれないけど、彼はもっと動き出すかもしれない。そういうことも感じる。そういう試合というか、そんな中嶋勝彦を感じた試合でした」

――王者として実際にNOAHの舵を取り始めましたが、どう感じていますか?

ジェイク「舵を取って間もないので。けど、さっそくまた嵐が現れたのでね。“さぁ、みんな持ち場に付け”じゃないけれど、そんな気持ちですよ」

――その“悪天候”を楽しんでいるようにも見えます。

ジェイク「そういう声は多いですね。ボクもよく聞きます。ここに来てすごくイキイキしているって。それは選手からも見ているお客さんからも」

――挑戦者の丸藤選手から“オマエが舵を取る船に乗っていたら、船酔いしちまいそうなんだよ”という発言がありました。

ジェイク「慣れてくれ。今までと違うリズム、そしてこの体格も今までにない選手であって。そう感じるのは当たり前のことで。それをそういう言葉で表現した。あぁ、そういう言葉をとっても丸藤正道っていうのは個性的というか“天才”。この言葉がぴったりくるなと。やっぱりそう思いますよね」

――丸藤選手を知ったきっかけは何だったのでしょうか?

ジェイク・リー選手「ボクが丸藤正道という存在を知ったのは大学生の頃。ボクの周りの同級生も先輩後輩もみんなその名前を口にしていたんですよ。ボクは当時プロレスを見ていなかったので、そんなに言うんだったら見てみよう、と。それが始まりだったんです、ボクの中で。そしたら、まぁ、こんな動き出来るんだ、人間って。そういうのをポンポンポンポンするわけですよ、リング上で。言うこともすごく過激だったし、当時は。“いやぁスゲェな”、“こんな人間もいるんだ”って思いました」

――丸藤選手との試合で気を付けなければいけないことなどは考えていますでしょうか?

ジェイク「気をつけなきゃいけないこと? ボクが? 気をつけなきゃいけないことか…バンバンバンバン出てきますよ。こう目を閉じるだけでもいくつも出てきますよ。けどそれってあくまでボクの中のイメージの話であって、実際にあらためてじっくり手合わせしたらまた変わるものなのでね。だから前哨戦はじっくり手合わせして、それを払拭させるところからって感じですかね。今自分が気をつけるべきこと、いくつかあるのもガラッと変わると思うんですよ。だからこれだ!っていうものがパッと出てこないというか」

――丸藤選手に対してのリスペクトの気持ちはあるのでしょうか?

ジェイク「そりゃ、そうですよ。だって丸藤正道がいなかったら今のNOAHはもうないですよ。NOAHの中枢であって方舟の天才。さんざん舵を取ってきて、ボクが思っている以上の苦労もしてきただろう。それは容易に想像できます。だからこそ待ち望んでいるはずです。自分じゃないヤツが舵を取る姿を心待ちにしているはずです。なぜかというと、今でも“NOAH=丸藤正道”だから。払拭したいんですよ、それを。だからこそ今でも闘い続けているんだと思いますよ。もちろんプロレスが好きだ、それが天職だということも十分理解している。けどそれ以上に、いやそれぐらいかな、(丸藤選手は)“NOAH=丸藤正道”を払拭させたいんですよ。言葉にしないだけで。言葉にしたらそれは興ざめですからね。今までのこの歴史も振り返る時期だとオレは思っているんですよね」

――丸藤選手は今年デビュー25周年を迎えます。

ジェイク「25周年って一つの節目だとも思っているんですよね。だからこそ今までのことをあらためて、今までの歴史をまた見返して。見てこなかった人はその歴史を学んでほしい。ボクと共にね。ボクもまだまだそれを学んでいる身なので。リング上で言ったじゃないですか、本人の口から“腐っても丸藤”。上手いこと言いますよね、本当。“腐っても丸藤”、その言葉がすべてだと思います。本当によくこの場でその言葉を、と。本当に思いました。さっきも言ったように“NOAH=丸藤正道”を払拭したい部分も絶対あると思うんです。けど自分が出ざるを得ない状況になった。ボクが一番思うのはここなんですよね。その状況を作ってしまった周り(の選手たち)。だからこそ言ったんですよ、このままでいいのか」

――4・16仙台大会のバックステージでは「6月9日におこなわれる『ALL TOGETHER』。オレがこのベルトを持ってその場に立つということだ。NOAHに来てまだ間もない人間が…いや、間もないというより、まだ何も知らない人間が。本当にそれでいいのか? そうじゃないだろ。だから、副社長がわざわざ、丸藤選手がわざわざ来たんだ。他の選手ももっとアピールしたほうがいいんじゃないか?」と語りました。

ジェイク「(丸藤選手が)言ったんですよ、リング上で。“オレより強いヤツはたくさんいる”って。じゃあ、なんでそいつらが出てこなかったのか?っていうところなんですよね。お客さんもたぶん思っているはずですよ、それは。“丸藤いけー”ってすごく盛り上がってはいるけど、ちょっと一歩引いてよく考えてくれ。(丸藤選手が)そういうふうな言葉を言っているにも関わらず、(他のNOAHの選手たちが)誰も何も言っていないぞ。それはどうなの? あの丸藤正道が言っているのにもかかわらず。だからこそALL TOGETHERっていう単語を出させてもらっただけで、本当は出す予定じゃなかったんですよ、その言葉も。けど今のままじゃマズいよね、ダメだよねって。オレが言う言葉かどうかはわからないですけどね。けど、オレが言うことでまた面白いことが起きるんじゃないかなと思って」

――それがジェイク・リー選手流の舵取りということでしょうか?

ジェイク「そう捉えてもらっていいのかなと思っています」

――では最後に丸藤選手に一言お願いいたします。

ジェイク「オレが取る舵で、気持ち悪くじゃなく気持ちよくしてやるよ、アナタも」

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週刊プロレスNo.2240 (2023年5月3日号/4月19日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は11年ぶりに開催が決まった「ALL TOGETHER AGAIN」の会見に集結した新日本の棚橋弘至、全日本の宮原健斗、NOAHの清宮海斗です。プロレス業界としてコロナからのリスタートとアントニオ猪木さん追悼の意味を込めた大会の開催発表会見を再録。また巻末言では過去2回メインに出場した棚橋が開催意義を語っているので必読。スターダムは代々木でビッグマッチ開催。「シンデレラトーナメント」はMIRAIが桜井まいを破って、史上2人目となる連覇達成。メインでは横浜アリーナ決戦を前にジュリアと中野たむがワールド王座最後の前哨戦。試合後には白川未奈と月山和香のコズエン離脱、さらには安納サオリの電撃加入など波乱続出の大会を巻頭で詳報。横浜アリーナへ向けて中野と白川のインタビューも掲載。新日本関連は新IWGP世界ヘビー級王者・SANADAとJust 5 Guysで結託したタイチの対談を企画。試合はアメリカで始まったIWGP世界&ジュニアの前哨戦もリポート。NOAHは仙台ビックマッチを追跡。GHCヘビー級王者のジェイク・リーが中嶋勝彦を下してV1のほかタイトルマッチ中心にリボート。5・4両国決戦へ向けた動きも加速。そのほか全日本・名古屋&浜松、DDT新宿&新潟、ドラゲー福岡、大日本・後楽園&札幌、GLEAT後楽園、東京女子・後楽園、仙女・新木場、アイスリボン川口など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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