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2023-05-10

新日本“ヘビーvsジュニア”タッグの歴史! 藤波辰巳&木村健吾から多くの名コンビが挑戦してきたが…【週刊プロレス】

藤波辰巳&木村健吾

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新日本プロレス5・3福岡でSANADAの保持するIWGP世界ヘビー級王座に挑戦した高橋ヒロム。残念ながら敗れたためジュニアヘビー級王者でありながらヘビー級王者になる“2階級同時制覇”の夢は先送りとなった。前2回ではシングルでのヘビー級vsジュニアヘビー級王者対決を取り上げたが、今回はタッグでの記録を振り返ってみる。

ジュニアヘビー級の選手が初めてタッグ王座に挑戦したのはスティーブ・ライト(1977年12月8日、東京・蔵前国技館、北米タッグ)。しかし藤波辰巳(当時)が凱旋帰国する前で、まだ同級が確立されてない時代。しかもヘビー級(パット・パターソン)との混成タッグでもあり、大きな話題にはならなかった。

21世紀になるまで純粋なジュニアヘビー級コンビの王座挑戦はなく、むしろリーグ戦にエントリーされることの方が多かった。

新日本にとって記念すべき初開催となったタッグの祭典「MSGタッグリーグ戦」(1980年)に藤波&木村健吾(当時)がエントリー。その後も「ジャパンカップ争奪タッグリーグ戦」(1986年)に越中詩郎&高田伸彦(当時)、「第3回SGタッグリーグ戦」(1993年)に獣神サンダー・ライガー&ワイルド・ペガサス(クリス・ベンワー)、「第5回&第6回G1タッグリーグ戦」(2006年、2007年)に邪道&外道、「第7回G1タッグリーグ戦」(2008年)にミラノコレクションA.T.&石狩太一(現タイチ)、ネグロ・カサス&ロッキー・ロメロ、「第8回G1タッグリーグ戦」(2009年)に邪道&外道、田口隆祐&プリンス・デヴィットが出場しているが、残念ながら優勝を飾ったチームはいない。

最も好成績を挙げたのが2009年、当時IWGPジュニアタッグ王者だったアポロ55(田口&デヴィット)。Bブロックを2位で通過し、準決勝で中邑真輔&矢野通を撃破。決勝でジャイアント・バーナード&カール・アンダーソンのマジックキラーにデヴィットが沈んで快挙を達成することはできなかった。ちなみにバーナード組は歴代のタッグリーグ戦で初の全勝優勝を成し遂げている。

ヘビーとジュニアの混成タッグでは前田日明&高田、藤原喜明&山崎一夫、武藤敬司&越中詩郎などがIWGPタッグ王座に就いているが、純粋なジュニアコンビは皆無。それ以前に、挑戦したのもライガー&金本浩二たった1組しかいない(2003年8月24日、東京・後楽園ホール)。 

当時の王者は吉江豊&棚橋弘至。吉江は初のタイトルで、棚橋は自身が提唱したU-30(30歳以下限定)との2冠王。2003年といえば前年の武藤敬司、小島聡、ケンドー・カシンに続き、佐々木健介、鈴木健想が退団。その後も離脱者が相次ぎ業績が悪化。中邑真輔を総合格闘技に挑戦させるなど、状況を打開しようと模索していた時期。その一環としてジュニアヘビー級選手が抜てきされた。ライガーは金本以外に武藤敬司、佐々木健介とのコンビでもIWGPタッグ王座に挑戦している(※注)。

2012年、ブシロードが親会社になってからはヤングバックス(マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン)、YOH&SHOなどが挑戦しているが、2階級同時制覇はもちろん、IWGPタッグ王座に就いたジュニアヘビー級コンビは現れていない。

※藤波&西村修vs武藤&ライガー(2001年10月19日、大分・別府ビーコンプラザ)、高山善廣&鈴木みのるvs健介&ライガー(2004年7月19日、北海道・月寒グリーンドーム)

橋爪哲也

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週刊プロレスNo.2244 (2023年5月24日号/5月10日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙はゴールデンウイークの主要ビッグマッチから、新日本福岡、NOAH両国、全日本大田区…3大会のメインとなりました。巻頭ではSANADAのIWGP世界ヘビー防衛後に辻陽太が襲撃する大きな動きがあった新日本の福岡大会をリポート。ジェイクCHC防衛や潮崎&中嶋のAXIZ復活があったNOAH両国、芦野祥太郎の初優勝で幕を閉じた「チャンピオン・カーニバル」最終戦の全日本・大田区も詳報します。ドラゴンゲートは毎年この時期恒例となっている名古屋ビッグマッチ。菊田円がシュン・スカイウォーカーを破りドリームゲート王座を奪取し、ドラゲー新時代をアピール。ほかにも拳王&近藤が初防衛に成功したタッグ王座戦など注目試合中心にリポート。スターダムは福岡ビッグマッチを開催。ワンダー王者の白川未奈がなつぽいを下してV1。試合後にワールド王者の中野たむとのダブルタイトル戦を要求するなど新たな動きも。DDTと大日本は横浜武道館でビッグマッチを開催。DDTはKO-D王者とユニバーサル王者がともに防衛。大日本はデスマッチとストロング2大王座がともに移動。DDTは新宿2連戦の「KO-Dトーナメント」も追跡。そのほかZERO1高田馬場、FREEDOMS後楽園、東女・後楽園、マーベラス後楽園、ガンプロ後楽園、wave後楽園などゴールデンウイークの20団体26大会を掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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