close

2023-06-15

【高校総体】南関東大会・男子110mHで、棒高跳でハイレベルな戦い 女子短距離は市船橋高勢に注目

男子八種競技、男子110mHは全国屈指の激戦に。写真左から、北條、宮下、高橋、山下、小島(写真/BBM)

8月2日から6日まで、北海道を舞台に繰り広げられるインターハイの出場権を懸けた最終決戦がスタート。都府県大会を勝ち抜いた選手たちが、ブロック大会に挑む。16日から開幕する5地区から南関東大会の注目選手を紹介する。

男子八種競技に史上初の3連覇を狙う高橋が出場

今夏の北海道インターハイで、男子八種競技では史上初となる3連覇に挑む高橋諒(桐朋高3年・東京)に注目が集まる。4月に左靭帯の部分断裂、剥離骨折を負ったものの、復帰戦となった5月の都大会で5702点と大会記録を更新。「南関東では大会記録(5772点)が目標。110mHと4×400mRでも6位以内に入って、インターハイに出場したい」と抱負を語る。

高橋が出場する八種競技と110mHは、共にハイレベルだ。千葉県大会の八種を高1歴代4位の5488点で制した宮下輝一(市船橋高1年)は、高橋が持つ高1最高記録(5528点)に挑む。110mHは市船橋高の山中恭介(3年)がリード。インターハイ路線より低いジュニアハードルで行われた、6月のU20日本選手権で優勝。「僕はジュニアハードルのほうが得意ですが、ハイハードルでもしっかり刻んでいけば記録を狙えると思います」と意気込む。県大会では、向かい風2.5mのなか14秒39と好走。東京都大会の準決勝で14秒28(+0.3)の北條友葵(三田国際学園高3年)、千葉県大会で14秒47をマークした小島慧一郎(東海大浦安高3年)らも有力だ。

走高跳の福士湊(明星学園高3年・東京)は、U20日本選手権で自己新の2m14をクリアして優勝。地区大会開幕前の段階で、全国ランキング1位に立っている。「遠いアーチで踏み切れるようにして、南関東で2m15以上を跳びたい」と、自己記録更新を目指す。

ほかにランキング1位は、4×400mRで3分09秒95の相洋高(神奈川)、棒高跳で5m10の鈴木拓実(成田高3年・千葉)、円盤投で48m05の亀井翔(上野原高3年・山梨)。棒高跳は、千葉県勢4人を中心に全国優勝候補が顔をそろえる。

1500mはU20日本選手権を3分47秒34の自己新で制した尾熊迅斗(東京実高3年)ら東京都勢と、昨夏の徳島インターハイで3分46秒82をマークして6位の鈴木琉胤(八千代松陰高2年・千葉)が対戦。5000mは彼らに加え、6月10日の日体大競技会で13分57秒80を出したばかりの内堀勇(巨摩高3年・山梨)がおり、好勝負が見られそうだ。

中長距離、フィールド種目でも好勝負に期待が懸かる。写真左から亀井、福士、鈴木拓、尾熊、鈴木琉(写真/BBM)
中長距離、フィールド種目でも好勝負に期待が懸かる。写真左から亀井、福士、鈴木拓、尾熊、鈴木琉(写真/BBM)

女子短距離・リレーは市船橋高勢が楽しみ。特に100m、200mの杉本心結(2年)は伸び盛りで、U20日本選手権の200mを高2歴代10位の23秒96(-0.5)で制覇。「南関東でも23秒台を出して、インターハイに向けて自信を持てるようなタイムを出したい」という。400mの宮地利璃香、400mHの志水芹菜(共に3年)もU20で2位に入るなど、調子を上げてきた。杉本、宮地のライバルとなる瀬田陽菜(東海大相模高3年・神奈川)は、県大会の200mで24秒02(+1.5)の自己新、400mは日本選手権で54秒82をマークしてランキング1位につけている。

走幅跳で6m06(+1.9)の近藤いおん(城西大城西高2年・東京)、東京都大会の七種競技で5183点の自己新をマークした下元香凛(白梅学園高3年)もランキング1位。千葉県大会の砲丸投を14m01の自己新で制したオボルディ衣乃帆(成田高3年)、同じく棒高跳で3m90の自己新で優勝した吉澤珠理(日体大柏高3年)らも注目だ。神奈川県大会の100mHで自己新の13秒77(-0.9)をマークした及川理子(法政二高3年)は、「1台目までのアプローチを改善して1位を狙いたい」と意気込みを語る。

中長距離種目は、神奈川県大会で800m、1500m、3000mの三冠を獲得したジェシンタ・ニョカビ(白鵬女高2年)を軸に、好選手がそろう。同大会の1500mで4分18秒72と自己記録を更新して2位の近藤希美(東海大相模高3年)は、南関東2連覇が懸かる。「仕掛けどころを練って臨み、鋭いスパートで勝ちたい」とニョカビとの再戦を見据えている。

女子は、各種目に注目選手が出場。写真左から及川、下元、杉本、近藤、オボルディ、瀬田(写真/BBM)
女子は、各種目に注目選手が出場。写真左から及川、下元、杉本、近藤、オボルディ、瀬田(写真/BBM)

文/石井安里 写真/BBM

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事