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2023-06-16

【高校総体】四国大会・男女跳躍で好記録誕生なるか 短距離、投てき陣も昨年全国入賞者が全国へ

跳躍種目は全国リスト上位の選手たちが記録更新に挑む。写真左から山崎、岸本、恒石(写真/中野英聡)

8月2日から6日まで、北海道を舞台に繰り広げられるインターハイの出場権を懸けた最終決戦がスタート。都府県大会を勝ち抜いた選手たちが、ブロック大会に挑む。17日から開幕する四国大会の注目選手を紹介する。

男子棒高跳で5m超、女子三段跳で12m超、2種目で好勝負に期待

男子棒高跳は今季、共に自己記録の5m00をマークした矢野真一(観音寺総合高3年)と佐々木秀晟(高松一高3年)の香川コンビに注目だ。昨年の四国大会では矢野が1位、佐々木が2位。U18大会では、佐々木が7位、矢野が9位とこの1年の実績は拮抗している。そこに昨年のU18大会2位で2021年の全日中覇者・岸本都夢(高松商高2年・香川)がどう絡むか。自己記録は4m90と1年時から更新できていないが、日本室内大阪大会U18でも2位と実績は十分。三つどもえの戦いで1994年以来更新されていない5m15の大会記録更新にも期待が懸かる。

女子三段跳は、高知県大会12m47(+1.5)の小松迦帆(高知農高3年)と12m14(+3.3)の恒石望乃(高知高3年/公認シーズンベスト:12m20、+0.3)がワンツーで共に全国トップ10入り。小松は今季に入ってから自己記録を更新し続け、昨季からは1m更新。走幅跳でも今季5m28(+0.9)をマークしており、県大会3位に入っている。恒石は、走幅跳で6m05を持ち、県大会では100mと走幅跳で二冠を獲得。走幅跳で出場した日本選手権を経て、“3本で決める大切さ”をインターハイに向けて改めて感じたという。昨年同様100m、走幅跳、三段跳の3種目で全国出場を狙う。走幅跳5m91の自己記録を持つ山﨑りりや(鳴門渦潮高2年・徳島)も県大会で追い風4.4mに乗って6m06をマーク。走幅跳では、今季6m超がすでに4人とハイレベルで四国からさらに6m超ジャンパーが現れるか。

男子短距離では、マルティネス・ブランドン・ボイド(四学香川西高2年)が100m、200mと両リレーで香川県大会四冠。今季は100m10秒59、200m21秒17をマークしている。100mでは、昨年、四国大会予選敗退の雪辱を果たす。

投てきの名門・生光学園高(徳島)からは、6人が四国大会に駒を進めた。そのうち昨年、13m24で徳島インターハイ女子砲丸投5位の山口嘉夢、佐藤安姫里(共に2年)、山口凜桜(1年)、男子の柏木蓮斗(3年)、野中豊仁(2年)の5名は砲丸投、円盤投、ハンマー投の3種目で出場。四国大会も席巻するか。

 また、跳躍では、男子走幅跳で7m35を持つ田村湧生(済美高3年・愛媛)、女子走高跳1m68の谷本那津(高松商高3年・香川)、女子棒高跳で3m90の豊田ひなた(観音寺一高3年・香川)、投てきでも男子円盤投で45m33を持つ田窪一翔(今治明徳高2年・愛媛)、男子ハンマー投で59m04、やり投で62m32を持つ久門奨弥(今治明徳高3年・愛媛)らの活躍が楽しみだ。


短距離で注目のマルティネス(左)、フィールドでも(写真左から2番目から)山口、田村、久門と注目選手がそろう(写真/中野英聡、佐藤真一、古賀恒雄)

文/常盤真葵 写真/中野英聡、佐藤真一、古賀恒雄

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