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2023-06-16

【東北高校総体】女子四継で常盤木学園高が大会新優勝、バトンミスを団結力に昨年45秒台マークし、北海道では頂点へ

常盤木学園高の4×100mRメンバー

北海道インターハイ出場を懸けて6月15日(木)~18日(日)に山形・NDソフトスタジアム山形で開催されている東北高校総体。16日には女子4×100mR決勝が行われ、常盤木学園高(宮城)が46秒40の大会新で優勝を飾った。

1日目の予選と準決勝は1走に1年生のリバース・リアナを起用し、46秒53、47秒70で危なげなく通過。大粒の雨が降るなかで行われた2日目の決勝は、1走の板橋瑠花(3年)、2走の大槻ゆめ(3年)、3走の千葉安珠(2年)がトップでつないで、アンカーの浅野結(3年)がウイニングロードを駆け抜けた。


アンカーの浅野

2位の秋田令和高(秋田)に1秒以上差を付けての大会新優勝だが、決勝ではタイムよりもバトンを堅実につなぐことを優先した。「今日は雨が降っていたので、バトンパスの部分をいつも以上に正確にしようと意識して、多少詰まったところもありましたが、大きなミスなくつなげられた」と2走の大槻。昨年の東北高校総体は、バトンミスの影響で7位に終わり、インターハイ出場を逃していた。

昨年の東北高校総体から2走の大槻、3走の千葉、4走の浅野が四継メンバーに残り、1走は板橋に。この4人での緒戦となった9月の東北新人選手権では決勝46秒18で優勝。続く日本選手権リレーでは、予選45秒97で決勝では5位に入賞。なお、高校1・2年生メンバーでは史上初の45秒台という好タイムだった。

浅野は昨年の東北大会の苦い経験が、現チームの団結力につながっていると語る。

「自分たちの一番の良さは仲が良いこと。良いことも悪いことも全部言い合えるし、バトンのことも全員で話し合って、信頼関係が築けています。去年のことがあったから、今年につながっている」

悔しさを味わったメンバーが中心となり、勝ち取った北海道行きの切符。インターハイでの目標は大会記録(45秒23)を更新しての優勝だ。千葉は続く100mを11秒84(-0.1)の自己新で制覇、大槻が6位でインターハイ進出を決めた。目標達成の条件として浅野が挙げた「個々の走力アップ」も実現しつつある。今季リスト1位の京都橘高(京都)は近畿高校総体を45秒68で制しており、目指す頂は高いが、インターハイに向けて団結力も高めていく。

文/内田麻衣子 写真/福地和男

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