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2023-08-19

【競泳インターハイ3日目】100m平泳ぎは女子が加藤心冨(春日部共栄3年)、男子は岡留大和(東邦大東邦3年)が制す

女子100m平泳ぎを制した加藤(写真◎スイミング・マガジン)

インターハイの競泳競技は8月19日、北海道立野幌総合運動公園水泳プールで3日目が行われた。100m平泳ぎは、女子は加藤心冨(春日部共栄3年)が1分7秒86の好タイムで優勝。男子は岡留大和(東邦大東邦3年)が制した。

女子100m平泳ぎはスピードが持ち味の加藤心冨(春日部共栄3年)と小畠優々美(白鵬女子3年)が前半から飛び出し、加藤が32秒14、小畠が32秒16で折り返す。しかし加藤は「後半で引き離せる自信がありました」との言葉の通り、そこから小畠を引き離した。「1分7秒台は狙っていましたが、出るとは思いませんでした」と笑顔。日本水泳連盟が定めるインターナショナル標準Cのタイム(1分7秒75)にはわずかに届かなかったが、「9月に世界ジュニア選手権に出場するので、そこで突破できるように頑張りたいです」と、視線を切り替えた。

男子100m平泳ぎでは岡留大和(東邦大東邦3年)が優勝。「今季、ここまで調子が上がらなかったので、勝てて良かった」と安堵の表情。前半は力をできる限り溜めるように大きく泳ぎ、後半勝負が奏功した。調子が上がらなかった理由は、「勉学との両立が難しかった」と語る。岡留は国内の大学には進学せず、米国のカリフォルニア大バークレー校に進学を予定している。「日本水泳界を強くしたい」という思いで選んだ道。調子が上がりきらない中でもしっかりと勝ちきった。「世界ジュニア選手権にも出場するので、そこにはしっかりと調子を合わせていきます」。

また、男子では1500m自由形で今福和志(四條畷学園)が1年生ながら優勝。「1年生優勝は目標にしていたのでうれしい」と、3連覇への第一歩を踏み出した。100mバタフライは小池貴之(報徳学園3年)が制した。小池は昨年の200mバタフライの覇者だが、前日の同種目は4位に終わり「自分でプレッシャーをかけてしまっていた」という。しかしこの日は後半に強さを見せ「自分のレースをすることができた」と勝因を語った。その他、200m背泳ぎは西村優雅(湘南工大附3年)、800mフリーリレーは中京大中京が制している。

一方の女子は、800m自由形は青木虹光(明和県央3年)が優勝。青木はインターハイでは実施されない1500m自由形をもっとも得意としているということもあり、「800m自由形では高校に入ってからなかなか勝てなかったので、勝てて良かった。スピードはついてきていると思います」と手応えも得た。また200m背泳ぎは山本千晶(2年)、100mバタフライは平井瑞希(3年)の日本大藤沢勢が優勝。総合優勝に向けて弾みをつけた。800mフリーリレーではその日本大藤沢を、今大会200、400m自由形を制している武蔵野のアンカー竹澤瑠珂(2年)が逆転し優勝を果たした。

★大会3日目(8月19日)の優勝者
【男子】
▼1500m自由形
今福和志(四條畷学園1年)15分16秒95
▼200m背泳ぎ
西村優雅(湘南工大附3年)2分0秒63
▼100mバタフライ
小池貴之(報徳学園3年)53秒83
▼100m平泳ぎ
岡留大和(東邦大東邦3年)1分1秒67
▼800mフリーリレー
中京大中京 7分23秒21
堀田武蔵、村佐達也、早川祐偉人、加藤涼

【女子】
▼800m自由形
青木虹光(明和県央3年)8分41秒21
▼200m背泳ぎ
山本千晶(日本大藤沢2年)2分11秒27
▼100mバタフライ
平井瑞希(日本大藤沢2年)58秒22
▼100m平泳ぎ
加藤心冨(春日部共栄3年)1分7秒86
▼800mフリーリレー
武蔵野 8分10秒11
福岡由唯、上垣こころ、小倉愛加、竹澤瑠珂

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