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2023-11-10

【連載 大相撲が大好きになる 話の玉手箱】第14回「ストレス解消法」その2

平成29年2月26日、下加茂神社で行われた奉納土俵入りの後、白鵬はコーヒーを飲みながらトークショー

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令和2年春、新型コロナウイルスの襲来に、大相撲界も、まさにモロ被り。
恐れていた感染者が出てしまい、夏場所の延期ばかりか、外出、出稽古、申し合い、ぶつかり稽古に至るまで控える事態になってしまいました。
まさに八方塞がり、ストレスはつのる一方です。
こんなとき、どうやって鬱憤を晴らせばいいか。
年に6回も本場所があり、プレッシャーには慣れている力士たちのことですから、ストレス発散ならお手のものです。
過去にもこうやって息抜きしていました。そんなストレス晴らしの妙手をピックアップしましょう。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

コーヒーの効能

日本人がひと息入れるときに飲むもの、といえばお茶、グリーンティーに決まっていた。しかし、それは昭和の時代まで。
 
最近は、コンビニの棚に並んでいるドリンク類をみても分かるように多種多様。優勝45回の白鵬(現宮城野親方)の気分転換、リラックス法は一杯のコーヒーだ。平成29(2017)年、春場所前の2月26日、京都の下加茂神社で行われた奉納土俵入りに参加した白鵬は、終了後、境内を流れる銘水の「神山湧水(こうやまゆうすい)」を使って入れられたコーヒーをいただいた。神社とコーヒーの取り合わせに違和感を抱かれる方は、時代の流れについていけなくなった証拠。いまの時代は、なんでもありの時代なのだ。
 
このとき、白鵬はいかにもうまそうにこの特別仕立てのコーヒーをすすり、

「実は稽古の前や、取組の2時間前に必ずコーヒーを飲むようにしているんだ」
 
と初めてコーヒー党であることを明かした。
 
入党したのは父のムンフバトさんがきっかけ。10年前にたまたま父からもらったコーヒーを飲んだら、

「パーッと汗をかいて、こりゃ、体に合っている」
 
と感じたそうだ。余計な雑念が消え、気持ちが盛り上がり、臨戦態勢が整う感じがしたのだ。以来、さあ、これから大仕事、という前は、いつもコーヒーを飲むようにしている。これが35歳になっても第一人者でいられる秘密だった。

「目、顔つき、脳、考え方、集中力、体の張り、すべてにおいてコーヒーはいい」
 
と白鵬はその効能を説いている。打倒白鵬に燃える力士も、まずコーヒーを飲んだ方がいいかもしれない。

月刊『相撲』令和2年5月号掲載

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