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2023-11-15

【BBMカードコラム(#2023-10)BBMルーキーエディションプレミアム2023】「ループレ」はつらいよ?

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BBMカードの編集担当が自ら手がけたアイテムに込めた思いをお伝えする連載企画。
今回は「BBMルーキーエディションプレミアム2023」です。



07年当時から貴重だった直書きサイン
 2007年に初めて制作された「ルーキーエディションプレミアム」が、今年で17作目を迎えた。人気ゲーム「ファイナルファンタジー」の最新作が「16」、Apple社のiPhoneが今年で「15」だから、それらを超えた! と言うのはさすがにおこがましいが、ここまで発売を続けられたのは、お客様の皆さんのご愛顧のおかげに他ならない。

 そんな「ルーキープレミアム」で、07年当初から売り物となっているのが、“直書き”のサインカードだ。その当時からすでにシールサインが主流になっていたので、直書き版は珍しく、しかもラインアップされたのはドラフト上位のルーキーばかりということで、人気に拍車がかかったというわけだ。

 07年版のリストを見ると、直筆サインカードは全29種。それぞれに写真違いで縦版と横版が制作されていたが、シール版と直書き版は共通デザインという仕様で、ラインアップもレギュラーカードと一緒というシンプルな構成だった。

 ちなみに、07年版に封入された直書きサインは西武、楽天、中日、阪神、ヤクルトの5球団で計14種。その中で今年も現役だったのは田中将大、岸孝之、堂上直倫の3選手だ。

2007ルーキープレミアム 直書きサイン(縦版)田中将大(楽)
2007ルーキープレミアム 直書きサイン(縦版)田中将大(楽)

2007ルーキープレミアム 直書きサイン(横版)田中将大(楽)
2007ルーキープレミアム 直書きサイン(横版)田中将大(楽)

2007ルーキープレミアム 直書きサイン(縦版)岸 孝之(西)
2007ルーキープレミアム 直書きサイン(縦版)岸 孝之(西)

2007ルーキープレミアム 直書きサイン(横版)岸 孝之(西)
2007ルーキープレミアム 直書きサイン(横版)岸 孝之(西)

2007ルーキープレミアム 直書きサイン(縦版)堂上直倫(中)
2007ルーキープレミアム 直書きサイン(縦版)堂上直倫(中)

2007ルーキープレミアム 直書きサイン(横版)堂上直倫(中)
2007ルーキープレミアム 直書きサイン(横版)堂上直倫(中)


カード構成も大きく進化

 現在のように、直書きサイン版がオリジナルデザインとなったのは2017年からで、それにともなってシール版の直筆サインには、レギュラーに収録されていないルーキーたちもラインアップされるようになった。2023年版のリストで言えば、シール仕様の縦版・横版が各71種、さらに直書き版が27種もあるから、初年度版と比較すると、種類数が大幅に増え、アイテムとして大きな進化を遂げていることがお分かりいただけると思う。今回は特別に17年以降の代表的な直書きサインカード画像を公開しておくので、デザインの移り変わりをお楽しみいただきたい。

2017ルーキープレミアム 直書きサイン 源田壮亮(西)
2017ルーキープレミアム 直書きサイン 源田壮亮(西)

2018ルーキープレミアム 直書きサイン 村上宗隆(ヤ)
2018ルーキープレミアム 直書きサイン 村上宗隆(ヤ)

2019ルーキープレミアム 直書きサイン 根尾 昂(中)
2019ルーキープレミアム 直書きサイン 根尾 昂(中)

2020ルーキープレミアム 直書きサイン 佐々木朗希(ロ)
2020ルーキープレミアム 直書きサイン 佐々木朗希(ロ)

2021ルーキープレミアム 直書きサイン 山下舜平太(オ)
2021ルーキープレミアム 直書きサイン 山下舜平太(オ)

2022ルーキープレミアム 直書きサイン 達 孝太(日)
2022ルーキープレミアム 直書きサイン 達 孝太(日)

2023ルーキープレミアム 直書きサイン 曽谷龍平(オ)
2023ルーキープレミアム 直書きサイン 曽谷龍平(オ)

 あらためて振り返ってみると、源田壮亮、村上宗隆、佐々木朗希などはルーキー時とサインが変わっているのが分かる。“直書き”という付加価値はもちろんだが、ルーキー時代のサインの“形”という視点からも、「ルーキープレミアム」が唯一無二のアイテムになっているのだろう。

 さて、「17」まで続いてきた「ルーキープレミアム」だが、今後のターゲットはどこに設定するのか? 興味本位でざっと人気の映画シリーズを調べてみたら、今年10月までの段階で『名探偵コナン』は「26」、『クレヨンしんちゃん』は「31」、そして私も幼少時によく見ていた『ドラえもん』が「43」だった。もちろん、このあたりの国民的シリーズは今後も回数を重ねていくだろうから、逆転は至難の業。そうなると、完結しているシリーズでは、寅さんで有名な『男はつらいよ』が「50」。

 先はまだまだ長い――。「ループレ」は、これからも進化を続けなければいけない。

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