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2026-05-04

初代タイガーから引退を控えた唯一の直弟子へ贈る言葉「タイガーマスクをまっとうしてくれてありがとう」【週刊プロレス】

5月3日、大丸天神福岡店で開催されいる「超・アントニオ猪木展」のスペシャルイベントに出演した初代タイガーマスク

 5月6日まで大丸福岡天神店で「超・燃える闘魂アントニオ猪木展」が開催されている。福岡で同展が開催されるのは2024年の同時期に次いで2回目。3日にはスペシャルゲストとして初代タイガーマスクが来場。

 初代タイガーを待ちわびていたのは“昭和の新日本プロレス”に熱狂したと思われる年配のファン。登壇するや少年時代にリングを見つめるようなキラキラしたまなざしに戻り、当時の会場の熱気がよみがえったと思わせる大「タイガー」コールが天神にこだました。

 初代虎戦士が活躍した期間はわずか2年2カ月。しかも1981年4・23蔵前に衝撃の初登場を果たしてからしばらくは“特別参加”。新日本マットに定着したのは同年7月31日の高石大会(大阪府臨海スポーツセンター)から。といっても、負傷欠場やシリーズ開催中にWWF(現WWE)をサーキットするなどで、新日本マットで闘ったのは350試合足らず。それほどまで日本全国を大きな熱狂に包み、タイガーマスクはプロレス界にとって高級ブランドと化した。

 83年8月、突然、リングから去った初代タイガー。その後、何人ものレスラーが虎のマスクをかぶったが、直弟子は4代目タイガーマスクただ1人。その4代目も7月7日、後楽園ホールで引退する。そんな愛弟子に初代虎戦士は「今までよく頑張った。“ずっとタイガーマスクをまっとうしてくれてありがとう”と言いたい」と言葉を贈った。

 考えてみれば初代も含めて、きちんとした形で引退試合・引退式を迎えるのは4代目が初めて。それに関しては「最高です。まっとうしてくれました」。プロレス界にとって高級ブランドとなったタイガーマスクだけに、新たな虎戦士が現れる可能性も十分。それに関しては、「現せます」と言い切った。そこには、単に虎のマスクをかぶるのではなく、自ら手ほどきをして初代タイガーの遺伝子を受け継いだ猛虎仮面との意味合いが含まれている。

 4代目タイガーマスクがプロレスデビューするまで、佐山聡の下でトレーニングを積んだ期間は約2年半。4代目は当時を「先生、なかなか放してくれなかったんですよ」と振り返る。それだけの長期間、まさに手塩にかけて育てられたからこそ、デビューして30年間、佐山が師であるアントニオ猪木から受け継いだ闘魂、ストロングスタイルを貫き通してこれた。

 前述した初代タイガーの言葉を伝え聞いた4代目は、「今のスタイルの中でタイガーマスクとして突出した闘いをするのは大変ですよ。空中殺法をすればいいってものじゃない。いや、空中殺法なんていらない。ハードルは高いですよ」。この言葉の端々には、タイガーマスクとして30年生きてきた4代目のプライドが表れている。

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