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2026-05-08

「GLEATには俺が世界へ出て有名になる踏み台になってもらう」GLEAT G-CLASS2026出場選手に訊く⑧ブラスナックルJUN

快進撃を続けるブラスナックルJUN

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5月13日より開幕するGLEATのシングルトーナメント「G-CLASS 2026」エントリー選手インタビューのラストは、ブラスナックルJUNが登場。2・11後楽園で河上隆一を裏切り、新ユニット・TheSickを始動させ勢いに乗る中、シングルプレイヤーとしての真価を問われる場となるが、本人はまったく意に介さず他のエントリー選手をザコ呼ばわり。その上で、トーナメント後の壮大なプランまで言及した。(聞き手・鈴木健.txt)

ブラスナックル なんだ、ザコ! なんか用かよ。

――すいません、お忙しいところ。今日はブラスナックル選手の「G-CLASS」に対する意気込みを聞かせていただきたく、インタビューをお願いしました。

ブラスナックル ああ? そんなもん聞くまでもないだろ! 俺が優勝する以外、語ることなんて何もない。それ以外のことは聞くな! ほかのザコどもにも聞く必要はない。


――いえ…実はブラスナックル選手以外の7人にはすでに取材しておりまして。

ブラスナックル 相変わらずザコマスコミだな、おまえは。そんなもんに時間を使うなんてムダ以外の何ものでもないことをわかっていない。だからムダに長くこの業界にいるんだろ。

――返す言葉がありません。

ブラスナックル だいたい俺は、このトーナメントに対しいい感情を持っていないんだよ。去年のことは憶えているか? 直前で足首をケガして(骨挫傷)欠場になったんだよ。

――そうでした。しかも現在、同じTheSickのメンバーであるロック岩崎選手が代わりに出場したんですよね。

ブラスナックル それもあってトーナメント自体にはいい感情がないけど、シングルマッチ自体は好きだから。最近はタッグマッチばっかで、飽き飽きしていたところにシングルのトーナメントなんで、そこに関してはまあ気持ちを入れ替えてやるかと思っていたんだよ。なのにメンバーが発表されたらどうだ? 俺以外の7人は全員ザコじゃないか。これでモチベーションを上げろという方が無理がある。GLEATは俺の楽しみを奪うつもりでこのメンバーにしたのか?

――でもブラスナックル選手は常日頃、自分以外のGLEATの選手はザコだと言っているわけですから、そうなるのはわかりきっていたことじゃないですか。

ブラスナックル バカヤロウ! 自分のところの所属選手がザコしかいないからって、そのまんまなんの工夫もなくザコを出場させてどうすんだよ。本気でトーナメントを盛り上げたいんだったら、俺以外の選手は外から呼んでくるぐらいのことをやれよ。GLEATは本当にこのトーナメントを盛り上げようとしているのか? 怠慢だろ。

――ブラスナックル選手以外のエントリー選手がすべて他団体のプロレスラーだったら、開催する意味がないですよ。

ブラスナックル おまえは本当に考え方が凡庸だな。俺以外の選手が全員他団体だったら、俺が優勝した時点でGLEATが業界ナンバーワンだっていうことを証明できるだろ。それがわかっていながら動こうとしない会社は、手持ちの札だけでとりあえずやっている感を出そうとしているのがミエミエなんだよ。俺以外のザコ7人は優勝を目指すことなんてしなくていいから、このブラスナックルJUNを楽しませることを目指せ。それ以外のよけいなことは一切考えるんじゃねえ。この俺を楽しませる自信があるやつが勝ち上がってこい。

――1回戦の相手が因縁深い河上隆一選手です。

ブラスナックル 因縁? そういう見方自体がズレまくっているぞ。俺はもう、あいつに何度も勝っているだろ。もうケリはついているのに、因縁も何もあるかよ。やる必要がないカードを今さら組んで、GLEATはやる気があるのか? ないだろ。

――でも今まではタッグだったので、シングルマッチこそが決着の場ではないかと。

ブラスナックル じゃあ、言ってやるよ。正々堂々と闘います! これで文句ないだろ。1対1の闘いだから、正面からやってあいつをぶちのめしてやるよ。

――河上選手は絶対にセコンド陣が介入してくると言っていましたので、その言葉を鵜呑みにするとは考えにくいです。

ブラスナックル どう受け取るかは勝手だが、俺は本当に正々堂々といくから。もう二度と俺とやりたいなんて思わせないようにな。ただし! ここで言う正々堂々は、俺なりの正々堂々だから。河上隆一の思う正々堂々とは、正々堂々が違うかもしれない。しつこいし、あいつの頭の中を表現しているあのコスチュームが目に入るたびにチカチカしてうざいんだよ。なんで会社はそんなに俺と河上を当てたいんだ? まだこの俺に対する嫌がらせを続けるつもりなのか。

――ああ、音響事件をまだ根に持っているんですね。

ブラスナックル あれは本当にヒドい。ユニット名を発表して、これからいくぜ!っていう締めをするところでタイミング悪く音出しするとか、企業が個人に対するやる仕打ちじゃないぞ。あれは訴えられても文句言えないパワハラだ。おい、今までのプロレス史で、あそこまで露骨に会社が一選手に嫌がらせをしたケースってあるのか?

――いやあ、ああいう形ではないと思います。

ブラスナックル 本当にこの会社は恐ろしいよな。一番の聞かせどころを邪魔するということは、観客の楽しみも奪ったことになるんだぞ。プロレス団体としてあるまじき行為だと思わないか。

――現場のお客さんはニヤニヤしていました。「この間の悪さこそがブラスナックルJUNだ!」的な。

ブラスナックル なんだよそれ! 普通、あそこは客も怒る場面だろ!! 会社がプロレスラーに対し嫌がらせしているのをニヤニヤして眺めているなんて、プロレスラーに対する尊敬心がないのか? そんなのは、真のプロレスファンではない。ザコだ! とにかく今の俺はファンにも対戦相手にも、会社にも不信感しかない。

――あのう、そもそもなぜユニット名をTheSickにしたのでしょう。

ブラスナックル あー、バカなザコどもはそのまんま「病気」の意味に受け取っているようだが、学がないよな。Sickっていうのは、スラングで「ヤバい」「イカレたぐらいにイケている」っていう意味があるんだよ。それにブラックなんちゃらみたいな長ったらしい名前よりも覚えやすいだろ。あれはセンスないよな。本人たちはイケてると思っているようだが、おまえも実況で言う時にたどたどしいもんな。そんなザコ実況のおまえでも「ザ・シック」を言い間違えることはないだろうから、感謝しろ。シンプル・イズ・ベストだ。

――今回のトーナメント決勝でG-REX王者のリンダマンを破って優勝したら、7月1日の5周年記念大会でタイトルを懸けて再戦するのは確実です。年間最大のビッグマッチのメインにブラスナックル選手が立つというなかなかの風景が見られるかもしれません。

ブラスナックル 見られるかもしれないじゃねえ、見られるんだよ! まあ、その意味ではいい流れで来ているよな。ただ、俺はまだほとんど手の内を見せていないから。ハッキリ言って河上を裏切った以後、特筆すべきことは何もやっていない。ただ好き勝手にやっているだけなのに、来ている感が出ている。じゃあ、これで手の内を全開にしたらどうなると思う? GLEATはガラッと変わるぞ。

――今のところ出す技もブラスナックル関連とジュリア(踏み絵)と、この前の扇町で新技(No Way Out=コルバタから入るキャメルクラッチ式フェースロック)を出したぐらいですね。

ブラスナックル 本当ならトーナメントまで隠しておくところだが、ちょっとしたサービスで早めに出した。あのな、プロレスは技を出せばいいっていうもんじゃないんだよ。限られた技だけで成立させてこそプロってもんだ。俺はこの数ヵ月、それで回してきたから。ちゃんと見ているやつには、俺がどれほど細部にわたって考えてやっているかわかっているだろう。GLEATの連中も、何も考えていないよな。派手な技を出して、飛んで跳ねて「ウェーイ!」みたいな。

――誰も「ウェーイ!」とは言っていないと思いますが。

ブラスナックル いるだろ、渡辺壮馬が。

――あ、そうでした。

ブラスナックル 俺は人をイメージだけで見るのはよくないと思うタイプだけど、あいつに関しては間違いなく中身がない。ていうか、中身のあるプロレスを知らずにここまで来たんだろ。だから俺が、このブラスナックルJUNが、トーナメントを通じて中身のあるプロレスを教えてやるから外野でよく見ておけ。

――ただ暴れているだけの男と思われるのは心外だったんですね。

ブラスナックル 当たり前だろ! 見る側もザコ、闘う相手もザコ、会社もザコだったら、普通はとっととやめて違う仕事をしているところだぞ。にもかかわらず続けているのはなんでだと思う? プロレスが好きだからに決まってんだろ。周りのザコのせいで自分の気持ちを変えたら、それはバカだよ。だから、俺がこの手でザコじゃないファンを育てていかなきゃならないんだなって。次のビッグマッチ(SGC HALL有明)って何人ぐらい入るところなんだ?

――3500人ぐらいですかね。

ブラスナックル 3000人以上いれば、一人ぐらいはザコじゃないやつもいるだろ。新宿FACE、後楽園ホール規模だと全員がザコだから、マトモな観客を引っ張ってくるにはそれぐらいのキャパは必要だよな。もしかすると、そういう出逢いを俺は求めているのかもしれない。でも、それだとあまりに効率が悪いから、もう自分で育て上げていくしかない。トリプルHにもまだ会ってないしな。

いいよ、俺がチャンピオンになって客を集めてやるよ。団体に有名なプロレスラーが1人いれば全体が潤うからな。絶対に、絶対に俺は有名になってやる。ザコどもはそれを聞いて「ブラスナックルじゃ無理」だとか決めつけるだろ。ほざいておけ、その言葉を絶対に忘れるなよ。

――有名になることへのモチベーションが凄まじいのですが、何ゆえそこまで有名になりたいのでしょうか。

ブラスナックル 金はもちろんだけど、街を歩いていて誰もが「あれ? 今のはブラスナックルJUNじゃん?」って振り向く。それぐらいになりたいから。それこそ変装でもしないと街を歩けなくなるぐらいにな。そこまで有名になった上で、世間が「プロレスラーといったら誰?」と聞かれて満場一致で「ブラスナックルJUN!」と答えるようになる。それが理想。

――言われてみれば、この十数年とそのポジションを担ってきた棚橋弘至選手が引退したので、空き家にはなっています。

ブラスナックル そこに入るのは俺だ。そして日本だけじゃないぞ、世界的にも有名になる。アメリカにいこうが南極にいこうが、地球上の誰もが知っている存在にな。だから世界へ出る。ここはザコばかりなんだからいつやめたっていいんだよ。GLEATに対する愛着なんざビタ一文ない。それよりも、小さい頃から思い描いていたことを実現させる方が優先されるのは当然のことだ。

――どんな夢を描いていたのですか。

ブラスナックル 小学校5年か6年生の時に将来の夢を発表するみたいな場があって、クラスメイトの前で「世界で通用するプロレスラーになる」って言ったんだよ。普通、そこは「プロレスラーになる」って言うところだろ。でも俺は最初から“世界”という言い方をした。小学生のガキでありながら、すでに全世界を視野に入れていたんだ。だから、GLEATには俺が世界へ出るための踏み台になってもらう。

――ハッキリ言いましたね、踏み台と。

ブラスナックル そりゃそうだろ、なんの義理もないんだから。それどころか人がキメの台詞を言おうとした時に妨害するような会社に留まる筋合いなんてないだろ! だからこのトーナメントに出る7人はすみやかに踏み台になりなさい。特に1回戦で当たる河上! おまえは踏み台中の踏み台だ。

――ああ、それでジュリア選手のあの技を!

ブラスナックル 今頃気づいたか。あれは世の中のすべてを踏み台にするという意思表示だ。踏みつけられるザコどもの数だけ、俺は世界に近づく。それ以外は何もねえ。さっさと帰れ、このザコ!!

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