横綱、大関の上位陣は安泰。三役以上の全勝力士は横綱白鵬と大関取りの朝乃山だけになった。先場所で優勝を争った関脇正代は平幕に落ちている御嶽海に敗れて初黒星。今場所の御嶽海はかなり活躍しそうだが、3日目は面白い相撲を見せてくれた豊山-炎鵬戦を取り上げたい。
※写真上=手四つの体勢でチャンスをうかがう豊山(左)と炎鵬
写真:月刊相撲
この2人は金沢学院東高(現・金沢学院高)出身で、豊山が1年先輩に当たる。当然、高校時代に何度も稽古をしているだけに、お互いの手の内は知り尽くしている。これまで2回対戦して先輩の豊山が連勝。昨年九州場所では互いに突っ込まず、様子を見る形で立ち上がったが、今場所も同様だった。
潜ろうとする炎鵬を豊山が突き放す攻防から、手四つとなり互いにチャンスをうかがう。炎鵬が振りほどいて潜ろうとするが、豊山は許さず再び手四つの体勢に。
炎鵬としては豊山が出るタイミングで技を仕掛けたいが、豊山は自分からは動かない。1分を越える長い相撲となり、炎鵬のスタミナがなくなってきた。
炎鵬は再び振りほどいて豊山の右足を取ろうとしたが、突き起こされ、右に回り込もうとしたところを突かれて腰が入ってしまった。そこを押し倒されて豊山に軍配。
小兵の炎鵬にとって体重で80キロ重い相手に圧力を掛け続けられたら、スタミナの消耗も早い。豊山の作戦勝ちだった。
豊山は、「先輩後輩の意識はないけど、お互いに攻めづらかったと思う。辛抱勝ちじゃないですか。ボクの中では作戦どおり。うまくいきました」とニッコリ。
手四つについては、「こっちも中に入れさせたくないし、向こうも簡単に中に入ったら叩かれるし、お互いの意思でああなった」と分析した。
「小さい人に負けると流れが悪くなるので、いい白星だった」と笑顔で引き揚げた豊山。同学年のライバルである朝乃山が大関取りの場所だけに、負けたくない気持ちは強いだろう。
敗れた炎鵬は、「相手にうまく取られた。何もひらめかず、引き出しが足りなかった」とガックリ。
観客がいれば、大いに盛り上がったはずだが、静寂の中で勝負が決まり、寂しいばかりだ。
文=山口亜土
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