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2019-10-22

野球のコンディショニング科学「ストレッチングの種類とその活用法」

どのストレッチングをいつ行えばいい?

 表Aや前ページの図Bで示したように、各ストレッチングにはそれぞれ特徴があります。従って、目的に応じて使い分けることが重要です。

 表Bには各ストレッチングを実施するのに適した場面と、その留意点を記載しました。
 これを参考にどのストレッチングをその場面で活用するかを考えるヒントにしてください。

 
 もちろん、各場面で1つのストレッチングしかしてはいけないわけではありません。むしろ、スタティックストレッチングをしてから、アクティブストレッチやバリスティックストレッチを行った方がより主運動にフィットさせていくためには有用になります。

 ストレッチングにはそれぞれの特徴と長所・短所があり、この点を理解して活用すれば大きな効果を得ることができます。しかし、正しい認識がないと、むしろ悪影響を及ぼしてしまうことにもつながりかねません。
 各ストレッチングの特徴を理解して、自分の目的や各場面に応じてより効果的な方法が選択できるようにしましょう。

かさはらまさし/1979年千葉県出身。習志野高校―国際武道大学。高校まで野球部で活動し、3年時には主将。大学卒業後は同大学院を修了し、国際武道大学トレーニング室のアスレティックトレーナーとして勤務。その後は鹿屋体育大学大学院博士後期課程を修了し、2015年にはオーストラリア国立スポーツ科学研究所客員研究員としてオリンピック選手のサポートを歴任。専門はアスレティックトレーニング、コンディショニング科学。現在は国際武道大学にてアスレティックトレーナー教育を行いながら、アスリートの競技力向上と障害予防に関わる研究活動を行っている。学術博士(体育学)、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト、日本トレーニング指導者協会公認上級トレーニング指導士、JPSUスポーツトレーナー。

文責◎ベースボール・クリニック編集部

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