
9月18日(金)~20日(日)にかけて、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた、第68回全日本実業団対抗選手権。大会3日目の20日、女子5000mで新谷仁美(積水化学)が日本歴代2位となる14分55秒83、続く廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)が同3位となる14分59秒37をマークした。
写真上=ハイレベルなレースをけん引し合った新谷(左)と廣中(右)
撮影/中野英聡(陸上競技マガジン)
タイムレース決勝で行われた女子5000mは、最終3組に新谷仁美(積水化学)、廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)が出場。まずレースを引っ張ったのは、初日のジュニア女子3000mで大会新記録となる8分52秒80で優勝を果たした廣中。70秒~74秒で刻み、ハイペースをキープ。2200m過ぎに新谷が先頭に立つと、71~72秒と安定したタイムを刻んだ。3200m過ぎに先頭集団が新谷、廣中、ムワンギ・レベッカ・ジェリ(ダイソー)の3人に絞られると、そのまま安定したペースを刻み、ラスト1周へ。最後は、ムワンギがスパートをかけ14分55秒32で優勝を果たした。2位には、2005年に福士加代子(ワコール)がマークした14分53秒22に次ぐ、14分55秒83を新谷がマーク、3位には廣田が入り、14分59秒37でフィニッシュした。
新谷は、「廣中さんをはじめ、東京五輪女子マラソン代表の一山さん(麻緒/ワコール)、10000mで優勝した鍋島さん(莉奈/JP日本郵政グループ)がいたからこそ出せた結果」とコメント。また、「廣中さんが積極的に前に出てくれたので、前半リラックスして走ることができました。今日のレースは10000mのための5000m。72秒でどこまで押せるかをポイントに臨みました。レース前に廣中さんも14分台で走りたいと思っていたことはわかっていたので、72秒台でレースを押し切るために、途中ペースが落ちてきたところで前に出ました。2人で72秒台をキープできたから出せた記録です」と好記録の要因を語った。
廣中も、「きつくなるところで新谷さんが前に出て、良いペースを刻んでくれていたので、大きな背中を信じて食らいつこうという気持ちで走っていました」とレースを振り返る。
「この状況のなかで走ることができて、ここまでの記録を出せたことは自信につながりました。今回のようなペースを一人でも刻んでいけるようになれば、さらに上のステージが見えてくると思います」と日本選手権や駅伝に向けて意気込んだ。
2人に共通していたのは、「一人ではこの結果は出せなかった」ということ。たくさんの人からの声援やサポートを力にさらに上のステージを目指す。
文/常盤真葵(陸上競技マガジン)
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