close

2020-07-14

【陸上】目標を見失わずにーー昨年度IH王者・洛南高がシーズンイン

「競技者の顔になっていた」柴田先生
「駅伝開催を信じて取り組む」奥村先生

 400mで3位入賞(48秒16)した主将の井之上駿太(3年)は、新年度最初の大会で「みんな、目標を見失わずにやれている」と感じたという。「一試合一試合を大切にしていきたいし、チームの底上げもしていけたらと思っています」。インターハイは失われたが、洛南高は今年も総合力あるぞ、と記憶に刻みたいと思っている。

 選手たちの競技を見守った柴田博之先生は、「勝ったらうれしいし、負けたり失敗したりしたら悔しい。そういう競技者の顔になっていました。大会で緊張感、自分の鼓動や相手の息遣いを感じられるというのは、やはり大きいです。選手というのは相手との競い合いのなかで強くなるんだと改めて感じました」と、今季初戦を総括した。

 また、中長距離陣を指導する奥村隆太郎先生は、「練習量はまだ控えめですし、集団での練習ができていない分、駆け引きやレース感覚の面で影響が出ていると感じる場面がありました」と話す。

 今後、練習の強度を上げていき、駅伝シーズンへのプランを固めていくことになる。「生徒たちは、駅伝が開催されると信じてやるしかないと思って取り組んでくれています」と奥村先生。“都大路”を信じればこそ、立ち止まってはいられない。

文/中尾義理

おすすめ記事

陸上競技マガジン 2020年8月号

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事