
8月6日の第4試合で石見智翠館(島根)に勝利し、2回戦進出を果たした高岡商(富山)。一番・森田朝陽の2ラン本塁打を含む10安打6得点と、全国でも打撃力を見せつけた。
8月12日第4試合の神村学園(鹿児島)戦もその打棒に期待がかかる。
写真◎ベースボール・クリニック
もともと「守りからリズムをつくる」のが高岡商の伝統だ。しかし、吉田真監督が2013年に指揮官となったからは、その伝統をベースとしながらも打ち勝つ野球を目指してきた。
ベースボール・クリニック17年6月号では、吉田監督に打撃指導をについて語っていただいた。
構え方やスイングについて型にはめることをしないのが吉田監督の方針だが、唯一チームの共通認識として取り組んでいるのが「懐を大きくつくってバッティングをする」こと。
そしてそのためにはスイングで軸足を強く蹴ることが重要となる。
軸足を強く蹴るために取り組んでいるメニューが2つある。
1つはティー打撃。
ネットに対してオープン気味に構え、体を大きくねじり戻すことで股関節に重心を乗せたり、普通にティー打撃を1本打ったのちに振り戻してもう一度素振りをするなど、軸足の股関節に重心を乗せて打つことを意識させる内容となっている。
もう1つが、体幹のキレを出すトレーニング。
下の写真のように水や砂を入れた2キロペットボトルを使用し、四股の姿勢で腰を落とし、骨盤を立てて股関節を入れて体幹を固定。そこから、胸椎、肩甲骨を動かすことを意識した動作を行う。
例:ウッドチョッパー
頭上から股下までペットボトルの上げ下げを行う。

ウッドチョッパー(1)

ウッドチョッパー(2)
しなやかな動きと軸足のためが、力強く鋭いバッティングを可能としているのだ。
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