3月のヤクルト、オリックスから7月の中日まで、次々に発売された2020年版のBBMチームパック。全国の「スポーツカードミント」の店長たちが、プロの視点でテーマごとに採点してくれる好評連載です。ランキング形式で発表!
12球団すべてのチームパックが発売され、カードファンの皆さんもコレクションして楽しんでいただけていると思います。クライマックスへ向け盛り上がりを見せている第5回は、いよいよスペシャルインサートカードの巻!
「サブセット」がお弁当の添え物なら、こちらはまさにメインディッシュでしょう! 果たして、グルメで知られるミントショップ店長軍団をうならせる1枚はあったのでしょうか? 皆さんお忙しい中、アンケートにご協力していただきました。
☆アンケートに回答してくれた皆様☆札幌店・岩本店長、仙台店・阿部店長、千葉店・藤池店長、浦和店・安野店長、池袋店・酒井店長、MINT LAB TOKYO・田村店長、新宿店・足立店長、渋谷店・中川店長、吉祥寺店・石渡店長、立川店・高橋店長、横浜店・五十嵐店長、梅田店・川口店長、三宮店・佐藤店長、広島店・柴田店長、福岡店・林田店長
「
パッケージ部門」「
レギュラー部門」「
サブセット部門」「
インサート部門」「スペシャルインサート部門」「No.1カード」「No.1チームパック」の7つの部門で“ガチ診断”をお願いしました。
☆アンケート方法☆「パッケージ部門」「レギュラー部門」「サブセット部門」「インサート部門」「スペシャルインサート部門」について、それぞれ1位から3位を選出
1位=5ポイント、2位=3ポイント、3位=1ポイントを付与
(複数回答あり。未回答の場合は0ポイント)。
部門ごとに上位を中心に紹介。最後に「No.1カード」「No.1チームパック」を選定してもらった。 連載第5回はお待ちかねのスペシャルインサートカード部門。貴重なレアカードの数々をご覧あれ!
スペシャルインサートカード部門3位
15ポイント(1位1名、2位3名、3位1名)
阪神タイガース!
直筆サインカード ボーア
©︎阪神タイガース
直筆サインカード 井上広大
©︎阪神タイガース
1of1直筆サインカード 近本光司
©︎阪神タイガース今年も直筆サインカードのバリエーションは通常版、コンボ版、シルバー版、1of1版(ゴールド版)、ルーキー限定版、クロスブランド版(Picturesque)と6パターンで展開されている。3位の阪神は通常サインで11ポイント、1of1サインで4ポイントの合計15ポイントを獲得した。
阪神の通常サインはパッケージ部門で1位に選ばれたボックスデザインにも展開されていたイエローのバックが印象的だった。池袋店・酒井店長はこの色遣いを「ナイターのカクテル光線のよう」と指摘しつつ、「エモい! 感情に訴えかけてくるものがあるデザインの良さが秀逸」といたく気に入った様子。この通常版を1位に推していた浦和店・安野店長は特にボーアの1枚を挙げ、「デザイン、構図ともに素晴らしい1枚」と絶賛した。MINT LAB TOKYO・田村店長は「デザインの白い部分に丁度直筆サイン形がハマり、特に見栄えがいい」とドラフト2位ルーキー・井上広大の名前を挙げていた。高卒ながらウエスタン・リーグで開幕から四番を任された期待の大砲で、来季以降の飛躍が楽しみな存在だ。
金紙をベースとした1of1サインについては、渋谷店・中川店長が「チームカラーと金色の配色がより高級感を感じさせた」と2位に挙げており、福岡店・林田店長も「全体的な金色と下部の黒色のコントラストがいい」と同様に色遣いを評価していた。
スペシャルインサートカード部門2位
23ポイント(1位4名、2位1名)
千葉ロッテマリーンズ! (編集者コラムはこちら)直筆サインカード 佐々木朗希
ルーキー限定直筆サインカード 佐々木朗希
シルバー直筆サインカード 佐々木朗希通常サイン8ポイント、ルーキー限定サイン10ポイント、シルバーサイン5ポイントで合計23ポイントのロッテが2位。このすべてを佐々木朗希1人で集めたのだから、末恐ろしいルーキーだ。
まずは、お膝元の千葉店・藤池店長のコメントから紹介しよう。
「アマチュア時代からニュースで大きく取り上げられ、カード界でも突出したルーキーイヤーを迎えていることを、日々千葉店の店頭でも感じます。佐々木投手のカードはどれも過去最大級の反響があります。その中でも、ルーキー限定直筆サインは、最高峰と呼ぶにふさわしいカードだと思います」
佐々木朗希のルーキー限定サインは他にも、梅田店・川口店長も「ルーキーイヤーにしか存在しないデザイン」という理由で1位に推している。
もちろん通常サインも評価は高い。広島店・柴田店長は「今年のカード業内の台風の目になっているので1位にしない理由がない。このカードを片手に10年後を楽しむ。最高の贅沢です」とコレクションの醍醐味を強調。立川店・高橋店長はデザイン面にも言及し、「例年のチーム別アイテムからイメージが一新された感があり、評価は上々。写真も全体を映したフォロースルーのもので、スタイルの良さも分かり好印象。ルーキー直筆サインとして持っておくのに申し分のない1枚」とのコメントを残してくれた。
9枚限定のシルバーサインを1位にしたのは横浜店・五十嵐店長。「今年のチーム別はルーキー直筆サインが人気。そのNo.1」ということで、佐々木朗希の名前を筆頭に挙げてくれた。
10月には「GENESIS」で佐々木朗希の直筆ボールサインと直書きクロスサインメモラの封入が予定されており、こちらもかなりの反響を呼び起こしそうだ。
スペシャルインサートカード部門1位
41ポイント(1位6名、2位3名、3位2名)
中日ドラゴンズ!
直筆サインカード 石川昂弥
コンボ直筆サインカード 石川昂弥&根尾 昂
シルバー直筆サインカード 大野雄大パッケージ部門、インサートカード部門で上位に入りながらも1位を逃してきた中日が、スペシャルインサートカード部門でついに栄冠を手にした。
特に票が集中したのが、通常サインだった。人気の高いクロスサインを彷彿とさせるデザインが大好評で、各店長からも絶賛の嵐。「初見はクロスサイン!? と勘違いしました。秀逸です」(福岡店・林田店長)、「クロスサインにも通じる綺麗なデザインがお客様にも好評でした」(三宮店・佐藤店長)、「クロスサインのようで、他球団とはだいぶ差がある」(仙台店・阿部店長)、「クロスブランドを上回ってしまうようなデザインに衝撃を受けました」(新宿店・足立店長)、「通常版なのだが、クロスサインもびっくりの特別感溢れすぎなデザイン。どの選手もいつもよりスゴそうに映りますが、期待の石川昂弥選手は特に輝いて見えます」(MINT LAB TOKYO・田村店長)など、1位票が殺到した。
そんな中、コンボサインに注目したのが、立川店・高橋店長。近い将来、中日の看板を背負って立つと期待されている根尾昂と石川昂弥の組み合わせに目を奪われたようで、「通常版も『クロスサインですか?』という問い合わせを受けるくらいに評価が高いデザインでしたが、コンボサインはデザイン面だけでなく、選手の人気、組み合わせ、レアリティとどれも完璧」と満点の評価をしてくれた。
どの店長も中日のチームパックが12球団の最後に登場したこともあり、まさに真打ち登場といった印象を強く受けたようだ。
(つづく)