7月12日、エディオンアリーナ大阪第1競技場でWBA世界ミドル級王座カムバックをかけてロブ・ブラント(アメリカ)とのリターンマッチに臨む村田諒太(帝拳)が13日、帝拳ジムで練習を公開した。

写真上=アダムス・トレーナー(左)と村田

 カルロス・リナレス・トレーナー相手にミット打ちなどを精力的にこなしたこの日は、アメリカから来日中のトレーナー、ケニー・アダムス氏も練習を見守った。

 アダムス氏は1984年のロス五輪でアメリカチームのアシスタントコーチ、1988年ソウル五輪ではヘッドコーチを務め、ロス五輪で金9、銀1、銅1、ソウルでは金3、銀3、銅2のメダル獲得に貢献。その後にプロ転向して29人の世界チャンピオンを指導している。最近ではノニト・ドネアを指導するなど、78歳でも第一線で活躍するトップトレーナーだ。

 1週間の予定で日本に滞在し、第三者的に村田のトレーニングに対してアドバイスを送っている。

「(村田の武器は)なんといっても右のパンチ。あとはその右をどう当てるか。あるいは攻撃が右で終わらないで、例えば強い右を打ったら左ジャブをつなぎ、再び右を打つといったコンビネーションが大切になるね」

 村田の戦力をこう分析した。肝心の対ブラント戦については、まずはブラントの足を止めることを勝利につながるとした。

「だからまずボディブロー。そして先に先と攻撃を仕掛けること。昨年、判定負けした試合は、ちょっと待って戦っていた気がする。どんどんプレッシャーをかけて、手数を出すことだ」

 そして、こう付け加えた。

「ブラントに勝つ能力は十分にある。ただし、厳しい試合になるということは忘れてはならない。勝負のポイントはやはりブラントの足を止めることにある」

 村田は老練なトレーナーの助言を、気を付けるべきポイントとして聞いているという。

「集中しろ、打ち続けろ。それに(ラウンド終了の)ブザーが鳴っても手を止めると、そういうことには厳しいですね。ただ、パンチの打ち方とかそういうことは何も言わないです。僕もボクシングをやって20年近く。いまさら打ち方を変えてもという気がします」

 自身の仕上がりは順調という。

「単なる疲れなのか、技術的な上積みを考えているから動きが悪くなっているのか見きわめは難しいですね。来週はロングラウンドのスパーリングもあるし、きつくいなるはず。でも、今は順調にいっているし、あとはケガをしないこと。調子を崩さないことだと考えています」

 決戦の日は刻々と迫る。村田の言葉はだんだんと厳しさを増している。

文・写真◉宮崎正博

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