昨年のアマチュア全日本選手権ライトフライ級王者で、熊本・開新高時代には4冠を果たしている重岡優大(ワタナベ=22歳)が31日、東京・後楽園ホールでB級プロテストを受験。同門の先輩で、世界挑戦経験もあるWBO世界ミニマム級7位・谷口将隆とのサウスポー同士、3ラウンドのスパーリングでは、思いきりのよさとシャープで多彩な左右のパンチを披露。ポテンシャルの高さを垣間見せた。

 4日前、左ボディ一撃による圧巻の72秒KOでWBOアジアパシフィック・ミニマム級王座に就いた重岡銀次朗(ワタナベ=19歳)は実弟。これから同じ階級で戦うことになる“ライバル”でもあるが「3ラウンド以内に倒すと思っていた。当たり前のことを当たり前にやれるのはすごいこと。しっかり自信にしてもらいたいし、よかったな、という気持ち」と兄の顔を見せた。

「ふたりで世界チャンピオンになるので、兄弟で注目してほしい」

 幼いころに一緒に空手を始め、兄が中学1年、弟が小学5年のとき、一緒にボクシングに転じた。高校5冠を成し遂げ、一足先にプロ入りした弟は、4戦目でスピード出世したが「なるべく、いっぱい試合をしたいし、そのへんはジムに任せてやっていきたい」と焦りはない。

 5年前、5連覇を達成したU-15全国大会の試合後、優大と同じ開新高に進学が決まっていた銀次朗は「お兄ちゃんの背中を追いかけたい」と語っていた。拓大を3年で中退し、飛び込んだプロのリングでは、逆に弟を追いかける形になるが、81勝10敗のアマキャリアで「強い相手とたくさんやってきたし、銀が経験できないことを経験してきた」という自負がある。

 谷口が「共通しているのは気の強さ。弟は(攻防の)バランスがよくて、兄貴は攻撃が突出している」と評するように、優大は「KOを期待してもらいたい」とアピールした。

「お互いに右利きで、構えも同じサウスポーだけど、銀は重いパンチ。自分は硬くて、一発で効かせるパンチ。貫通力があると言われる。打たれ強いやつでも倒せる自信はある」

 デビュー戦は未定だが、弟の活躍にも刺激を受け、「早くここで試合をしたい」と目を輝かせていた。

取材◎船橋真二郎

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