今日8日、東京・後楽園ホールで開催される『ダイヤモンドグローブ』では、1日に85歳で亡くなった三迫仁志・三迫ジム名誉会長の追悼セレモニーが行われ、テンカウントゴングが打ち鳴らされる。1960年のジム開設後、輪島功一、三原正、友利正の3人の世界チャンピオンを誕生させ、2014年に長男の三迫貴志・現会長にジムを託したあとも、リングサイドから三迫ジムの選手たちのファイトを見守ってきた。貴志会長によると4月11日、日本ライト級王者の吉野修一郎(三迫)が7回TKOで4度目の防衛を果たした試合を見届けたのが、最後になったという。

写真上=今夜のセミファイナルでは有岡(左)と鈴木のホープ同士が対戦する

 この日は当初、現在ジムに4人いる現役日本王者のひとり、日本ライトフライ級王者の堀川謙一(三迫)が2度目の防衛戦に臨む予定で、追悼試合に向けて「負けられない」と表情を引き締めていたが、挑戦者7位の大保龍斗(横浜さくら)が計量当日に体調不良を訴えて病院に救急搬送され、試合は中止となった。堀川はWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)と特別スパーリングを行う。代わって、セミファイナルに昇格したのが日本ライト級6位、東洋太平洋同級14位の有岡康輔(25歳/三迫/9勝8KO3敗1分=写真左)と鈴木雅弘(24歳/ワールドスポーツ/2勝1KO)のライト級8回戦である。

 有岡は2年前、2017年8月に閉鎖になったヨネクラジムの出身。同年に移籍した三迫ジムで全日本ライト級新人王になった。昨年11月にプロ転向した鈴木はU-15全国大会から駿台学園高、東京農業大で活躍した元トップアマチュア。挑戦を受ける形になる有岡は「甘っちょろいやつとやって、ランキングを上げるより、強いやつに勝って、ランキングを上げたほうが価値がある」、鈴木は「日本ランカーになってからがプロボクサーだと思っている。しっかり勝って、スタートラインに立ちたい」と、対照的な経歴を持つふたりはそれぞれ意気込みを語った。

 ここ数戦、ダウンを挽回しての逆転KO勝ちが続いている有岡。フィリピン選手とのタフファイトを勝ち抜いてきた鈴木。ランキングをめぐって、白熱の戦いが展開されそうだ。

取材・文◎船橋真二郎

おすすめ記事

ボクシング・マガジン 2019年8月号


This article is a sponsored article by
''.