毎年恒例のスポーツカード大賞! ディーラーズ座談会で決定します。連載第12回は、ベスト企画部門をお届けします。参加ディーラー佐伯 篤(
SAトレーディング)写真・右
酒井裕之(
ミント池袋店)写真・左
藤池雄一郎(
ミント千葉店)写真・中
カードファンの皆様、お変わりありませんか? 新型コロナの第3波による緊急事態宣言が大都市圏を中心に再発出され、世の中の先行きはまだまだ不透明ですが、2021年もよろしくお願いいたします。
昨年末にBBM本社会議室にて行われたスポーツカード大賞の座談会も、とうとう13回目。座長役の
佐伯篤氏は13年連続出場となりました。ミント店長軍団は今回、池袋店の
酒井裕之店長と千葉店の
藤池雄一郎店長が参戦。初参加の2人は序盤こそ少し緊張気味でしたが、中盤から終盤にかけては、例年と変わらぬ熱いトークが繰り広げられました。
2020年を代表したのは、果たしてどのカードなのか? コロナ禍にもかかわらず、大いに盛り上がったスポーツカードシーンを総括します!
ベスト企画部門
佐伯 続いて、【ベスト企画部門】は私からいきましょうか。2020年はカルビーに注目が集まることがほとんどなくて、その中では野球日本代表の侍ジャパンチップスがよかったのではないかと思っています。とはいえ、1位にするほどではないので、私はここで「惜別球人」を選んでみたいんです。阿部慎之助の直筆サインが10枚限定で初めて入ったんですよね。今後もしばらくは巨人のユニフォームを着続けるでしょうから、直筆サインの封入は難しいと思うので、今回、何とか滑り込みで実現できたのは、すごく意味があったと思います。地味ではありながら、このアイテムを出し続けてきたことが、実を結んだのではないでしょうか。やっぱり、ここまで続けてこられてきたというのは、企画がよく、それなりに需要があるということなんですよ。
酒井 先ほども少し話しましたけど、「惜別球人」は写真が本当にいいんですよね。引退セレモニーの写真が多くて、その選手の野球人生の中でも、ハイライトのひとつになるであろう写真を使ってあげられているという点でも、本当に素晴らしい企画だと思います。
藤池 私はやっぱり「30周年カード」が企画としても一番よかったと思います。あれだけいろいろな要素が盛りだくさんで、バイバックサインも入り、メモラもOBと現役が共演し、直筆サインも銀版、金版、ホロ版とバリーションがあり、BBMの周年ものだからこそ、あそこまでのアイテムが実現できたんだと思うんです。他では、これまでに話が出てきたものがほとんどですけど、女子プロレスもよかったと思います。第2弾の「Ambitious!!」を作ったのは大きな意味があったし、今後にもつながっていくのではないでしょうか。
酒井 私は「2ndバージョン」の「始球式ヒストリー」ですね。あの企画を考えてくれたのが、すごくうれしかったです。コロナの影響で始球式カードは入らないんじゃないかと予想されていた中で、ヒストリーできたか! と思って。
佐伯 苦肉の策だったんでしょう(笑)。でも、BBMにはいろいろな昔の写真が残っているものなんですね。広末涼子さんなんて、よくカード化できたと思いますよ。私はその他では、イチローの「スーパーラグジュアリー・コレクション」をどこに入れようかと悩んでんですけど、この企画部門に入れてみました。ただ、イチローは残りのインパクト部門やスポーツカード大賞部門でも有力でしょうし、ここは長年の頑張りを評価して「惜別球人」にしておきましょうか。
藤池 私も異議なしです。阿部慎之助
直筆サインカード
BBMベースボールカードセット2020 惜別球人
「初めて実現した阿部慎之助のサイン。BBMがこのアイテムを出し続けてきたことが実を結んだ」(佐伯)▶︎▶︎▶︎次回は、ベストインパクト部門です!
(これまでの連載)
#11 ベストフォト部門#10 ベストデザイン部門#09 ベスト女子カード部門#08 ベストサブセット部門#07 ベストルーキーカード部門#06 ベストインサートカード部門#05 ベストメモラビリアカード部門#04 ベスト直筆サインカード部門<その他カード>#03 ベスト直筆サインカード部門<ベースボールカード>#02 ベストアイテム部門<その他カード>#01 ベストアイテム部門<ベースボールカード>