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2021-03-11

【プロレス・デビュー戦列伝】元横綱・北尾光司が東京ドームのデビュー戦でクラッシャー・バンバン・ビガロに勝利! 1990年2月10日

クラッシャー・バンバン・ビガロに勝った北尾光司

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選手の誰もが経験するデビュー戦。のちにトップ選手へと駆け上がった選手たちの初々しい姿をお届する。26歳でプロレス転向を決めた元横綱の北尾光司が見せた圧巻の勝利は、なぜファンの心をつかめなかったのか。

 1990年2月10日、新日本プロレス「90スーパーファイトIN闘強導夢」東京ドーム大会で北尾光司(元横綱の双羽黒)が鮮烈なプロレスデビューを飾った。観衆は当時の日本プロレス史上最多となる6万3900人(超満員)。北尾の
デビュー戦は全11試合中のセミファイナルに組まれたことからも期待の高さがわかるだろう。


 26歳でプロレス転向を決意した北尾は黒い革ジャン、角刈り、サングラスという映画のアクションスターばりのいでたちで現れた。中指を突き上げるパフォーマンスも見せ、最高にナウい“新人類”っぷりだ。

 左手を高くかざす独特のポーズで構えた203cm&145kgという巨体の北尾は、右ハイキック、ラリアット、エルボードロップなどでクラッシャー・バンバン・ビガロを追い込み、最後はバックフリップからギロチンドロップで3カウントを奪取。いきなりトップ選手から勝利を収めてみせた。

 しかし、試合後には「帰れ!」コールが発生。あまりの完勝ファイトにファンの反発が形となって東京ドームに表れた。

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