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2021-06-17

“テロリスト”藤原喜明が長州力を血だるまに「こんな会社辞めてやる! 」(藤波辰巳)1984年2月3日【週刊プロレス】

雪が降る中で悲痛な思いを語った藤波辰巳

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 1984年2月3日、新日本プロレス札幌中島体育センター大会で大事件が起こった。藤波辰巳(現・藤波辰爾)のWWFインターナショナルヘビー級王座に挑戦する長州力を、藤原が凶器を振りかざして花道で襲ったのである。

 維新軍団のアニマル浜口はマイクで「藤波、オマエがやらせたんだろ」と挑発。長州は血だるまにされながら必死にリングに懸け込んだが、藤波のパンチとキックを浴びて、試合不成立となった。藤波はベルトをリングに放り出すと雪の降りしきる体育館外に飛び出し「こんな会社辞めてやる!」と語った。

 藤原はこの日の第4試合で維新軍団の谷津嘉章と浜口に額を叩き割られていた。その報復に長州を襲ったとも思われたが、根はもっと深かった。

 藤波はこの日から約3カ月間、猪木とのコンビを拒否。地味な中堅選手に甘んじていた藤原は一躍“テロリスト”として脚光を浴びた。

 同年3月、前田日明、ラッシャー木村がUWFに移籍し、6月には藤原も続いた。9月には維新軍団ら12選手が退団。皮肉にも「こんな会社辞めてやる」という言葉を吐いた藤波が新日本の砦を死守していく。

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