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2021-07-17

【陸上】「納得するまで聞く」寺田明日香が指導者との意思疎通で大事にしていること【連載#4】

東京五輪女子100mH代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)

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陸上競技からの引退、結婚、出産、7人制ラグビーへの挑戦を経て、陸上界に復帰した女子100mハードルの寺田明日香選手。東京オリンピックでは日本女子短距離で57年ぶりのファイナルを目指しています。7月31日の女子100mハードル予選まで、陸上競技マガジンに掲載された寺田明日香選手の連載を毎日公開!

※このコラムは『陸上競技マガジン』2020年5月号に掲載されたものです。

ポイントや意図を理解して練習する

 選手の皆さんは、日々の練習メニューの意図をどれだけ理解して練習に取り組めているでしょうか?

 選手のなかでも、特に学生の皆さんは、指導者が考えてくれた練習メニューに取り組んでいる選手がほとんどかと思います(すでに自分で考えてやっている、という選手もなかにはいるかもしれませんが、それはそれで頼もしいことですね!)。

 日々の練習メニューのなかには、「あの練習はきませんように……」と願うくらいにキツイものから、「あの練習なら大歓迎!」と思える大好きなものもあると思います。

 それらを含むたくさんの練習メニューには、一つひとつにクリアすべきポイントがあり、指導者や発案者の意図が必ず隠されています。その練習のポイントや指導者の意図をくみ取って練習するのと、ただ練習をこなすのとでは、練習の効率に大きな差が生まれます。

 現在の私の各練習メニューは、高野大樹コーチとトレーナーの二人が考えてくれていますが、各セッションで出されているメニューの意図を考える作業は、陸上競技に復帰してからの癖になっています。考えても分からないときは、スタッフに「これは何がポイントになる?」と聞くようにしています。

 ポイントを頭に置いて練習することで、自分のからだをコントロールできる範囲が増えていくような気がしています。

 せっかく練習しているのだから、効率よく練習できたら良いですよね!

文◎寺田明日香 写真◎BBM

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