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2021-07-21

【陸上】質の高いトレーニングのために女性アスリートとしてからだと深く対話する【寺田明日香連載#7】

東京五輪女子100mH代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)

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生理がきているから大丈夫ではないことも

 女性アスリートは、思春期になると体質や体型が変化してきます。そのことを気にして極端に食事量を減らすと、エネルギー量が不足して、自分のからだを削っていき、さまざまな問題を引き起こします。

 前述した無月経と骨粗鬆症は、エネルギー量不足と隣り合わせで、目に見える情報だと、BMI(※ボディマス指数=体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数)の低下という形で現れてきます。

 近年では、無月経は体脂肪量の低下ではなく、BMIの大幅な減少によって引き起こされる、とされています。自分のBMIが適正な数値かを知っていることは、エネルギー不足による無月経に対する予防の第一歩です。

 無月経の原因は、エネルギー不足だけではなく、極度のストレスによって引き起こされることもあります。

 ただ、月経が定期的にあったとしても、寝込むほどの腹痛や頭痛、吐き気などの症状がある場合は、女性疾患の可能性も考える必要があるため、「生理がきているから大丈夫」ととらえるのではなく、月経に何か異変がないかをチェックしておくことが重要です。

文◎寺田明日香 写真◎BBM

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