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2021-09-07

「明日また生きるぞ!」船木誠勝がバス・ルッテンに敗北後に歴史的な名言を残す【9月7日は何の日?/週刊プロレス】

凛々しい表情でバス・ルッテンと握手を交わした船木誠勝

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 1996年9月7日、パンクラス千葉・東京ベイNKホール大会にて船木誠勝がプロレス史に残る名言「明日、また生きるぞ!」を残した。

 同大会は7250人の超満員札止め。立ち見客まであふれ返っていた。旗揚げから3年。ついに船木がキング・オブ・パンクラスに初挑戦するのである。

 入場式の挨拶で鈴木みのるは「チャンピオン・船木の姿をボクも見たいです。みんなも見たいと思うんで、応援してください」と言った。観客も思いは同じだ。

 船木は王者のバス・ルッテンを攻め込むと、早くも3分頃にグラウンドで右足に絡みついて、アキレス腱固め、アンクルホールド、ヒザ十字固めで勝負に。

 これで仕留められなかったのが最後まで響くことになる。フック気味の掌底でダウンすると、その後も猛攻を受けて、鼻血を流し、精悍な船木の顔が無惨なほどに腫れ上がっていた。

 2度、3度とダウンし、ロープをつかんで4つ目のロストポイント。後がなくなった船木はヒザ蹴りでダウンして5ロストポイントで敗北。厳しすぎる現実だった。

 試合後、船木をマイクをつかむと興奮しながら「オレは一生懸命やりました。自分はどうなってもね、一生懸命生きれば結果はね、絶対ウソつかないから! これがオレの結果だよ!!」と泣き顔となる。さらに「今闘った後、今思っていることは、悔いはなかったということです。だけど、オレまだね、やり残したこといっぱいあるんだよ。こんなことでやめてられねぇよ! だから、明日からまた…生きるぞ!!」と宣言。場内をまるで勝者に送られるかのような大「フナキ」コールが包んだ。

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