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2021-09-29

NOAH10・3後楽園大会から最新高画質カメラ導入! ABEMAプロレス中継担当P・舟木さんが語るNOAH中継の魅力【週刊プロレス】

NOAH10・3後楽園のN-1決勝トーナメントで雌雄を決する清宮海斗vs拳王、中嶋勝彦vs船木誠勝

 NOAHのシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2021」は、9・26後楽園大会の結果をもってABCDブロックの1位が決定。10・3後楽園ホール大会における決勝トーナメント準決勝のカードが清宮海斗(Aブロック1位)vs拳王(Bブロック1位)、中嶋勝彦(Cブロック1位)vs船木誠勝(Dブロック1位)となり、同大会ではその勝者同士によって優勝決定戦もおこなわれる。

 NOAH「N-1 VICTORY 2021」は武藤敬司が12年ぶりのリーグ戦エントリー、船木、藤田和之、桜庭和志、ケンドー・カシン、DRAGONGATE・望月成晃、ZERO1・田中将斗らレジェンド&大物他団体勢の出場で大いに話題となっている。そんな盛り上がりを支えているのが、インターネットTV「ABEMA」での無料中継。NOAH9・26後楽園大会も視聴数12万超えと非常に好調な数字を叩き出した。

 NOAHは昨年1月にサイバーエージェントグループ入り。直後に新型コロナウイルス禍となり、有観客興行が自粛となった。そんな中、NOAHは防護服リングサイドカメラマンに代表されるように徹底した感染拡大防止対策を講じた上で無観客TVマッチを積極的に打ち出してきた。同年4月よりABEMAでのNOAH中継が月2回ペースで始まり、プロレス業界に新風を巻き起こしている。
 
 ABEMAのNOAH中継を開始段階から携わっているのが、ABEMA格闘技チャンネル・プロレス中継担当プロデューサーの舟木商策さん。番組を制作する上で特に心がけていることを「わかりやすさ」と話す。

「ABEMAは視聴者が10~20代中心。選手のプロフィルを数値化して出したり、大会中継前のNOAH講座だったり、若者やプロレスビギナーにも伝わるように、極力わかりやすくしています。プロレスって本当に面白いですから、若い人たちにももっと見てもらって、もっと知ってもらって、もっと好きになってもらいたいんです。

 私自身プロレスを30年以上見続けてきましたが、NOAHはリング上の闘いが本当に素晴らしいし、面白いし、すごい。ABEMAではコメント欄を見ながら楽しめますし、スマホやパソコンでの視聴が中心。そういう部分も意識した中継を心がけています。

 例えば、テロップ。従来のプロレス中継と比べると、フォント、文字の見やすさ、大きさなどの印象が違うと思います。そういうところも若者やプロレスビギナーをターゲットにした構成にしています」

 さらに、NOAHのABEMA中継の特徴としては、コーナーカメラやドローンカメラ(無観客TVマッチ限定)など従来のプロレス中継になかった映像が挙げられる。そんな新しい試みの数々によって、臨場感や迫力がよりいっそうダイレクトに画面を通して提供できるようになった。

 その上で意識しているのはプロレスラーたちの表情である。リング全体を狙う映像とともに顔のアップのメリハリを強く狙うようにしているという。

「ABEMAの視聴者はスマホをタテにして見ている人が断然多いんです。タテにして見るということは画面が小さい。だからこそ、選手たちの動きがわかるリング全体を伝える映像だけでなく、闘っている選手の表情がよくわかるようにアップも意識的に狙っています。今年3月、マサ北宮選手が杉浦貴選手に監獄固めを決めながら頭突きをして額から流血しながら、ものすごい表情で叫んだシーンとか最高でした。

 実はNOAH10・3後楽園大会の中継から映画のような映像を生中継にも採用できる最新高画質カメラを導入するので、これまで以上にカッコイイ映像が撮れるはずです。N-1決勝トーナメントは1日で2試合勝ち抜かなければ、優勝できない過酷な闘い。絶対に選手たちの覚悟や意気込みが顔からあふれ出てくる。そういう表情は画面越しで見ていても必ず伝わると思っています」

 NOAH「N-1 VICTORY 2021最終戦」10・3後楽園大会は、午前11時よりABEMA格闘チャンネルにて無料生中継。ゲストは芸能界屈指のNOAH通として知られる山田邦子さん。N-1優勝の行方とともに、最新高画質カメラによってNOAHの激闘がどんな映像美になるのかにも注目だ。
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