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2022-03-15

引退前夜の1989年5月5日、長与千種が全日本女子の裏方に感謝【週刊プロレス昔話】

 引退試合後にマイクで挨拶する長与千種

 1989年5月5日、都内・池袋のサンシャインプリンスホテルで長与千種が最初の引退試合前日にディナーショー「美・ファイナルinサンシャイン」を開催した。広い会場は350人のファンで超満員。長与も一曲一曲、心を込めて歌いあげていた。

 ショーが中盤にさしかかった頃「今日、ここに私のベストパートナーが来ています」とステージに1人の男性を上げた。その人の名は全日本女子プロレス広報担当の小川宏氏(現スターダム・ロッシー小川氏)。ちょうどその日が誕生日だった小川氏に長与はバースデーケーキをプレゼント。さらに、ファンと「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」の大合唱でお祝い。

「私がここまで来られたのは、スタッフのみなさんのおかげだと思ってました。だけど、口に出すのがヘタだったから…。最後になって言うのもおかしいですけど、すべての人に感謝します!」

 長与はビデオ班の駒崎さんにも花束を贈呈。こうした粋な計らいが人気の秘訣なのかもしれない。

 ディナーショーの翌5月6日、神奈川・横浜アリーナ大会で長与はライオネス飛鳥と組んで、北斗晶&西脇充子と激突。西脇からパワーボムでフォールを奪った後、急きょ、堀田祐美子&みなみ鈴香戦、“JBエンジェルス”立野記代&山崎五紀戦、ブル中野戦、小倉由美戦、飛鳥戦をおこない、最後にマイクで「プロレスラーになれて本当によかった。プロレスが大好きです。今度また、この世に生まれてきたら、またプロレスがやりたいです」と語った。

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