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2022-03-12

【女子プロレス】チャンピオンベルトを持って高校卒業式に…アイスリボンの18歳、星いぶきが夢かなえる【週刊プロレス】

母、ハム子(写真左)とタッグベルトを持って高校の卒業式に出席したいぶき

女子プロレス団体「アイスリボン」の“JKレスラー”星いぶき(18)が埼玉県下の高校を晴れて卒業。かねて目標に掲げいていた「チャンピオンベルトを持って卒業式に出る!」という夢をついに叶えた。

世羅りさにチョップを見舞ういぶき(‘21年12・31後楽園)
いぶき「卒業式にチャンピオンベルトを持っていくって目標を掲げていましたけど、自分でも叶うと思ってなかったので。それがホントに卒業式にベルト持っていけるなんて。すごいうれしかったです!」

 同じくアイスリボン所属の女子プロレスラー、星ハム子(39)を母に持ついぶき。‘17年6月、母のタッグパートナー(宮城もち)がタイトル戦直前に負傷したことを受け、当時アイスリボン道場で練習生見習いだったいぶきに白羽の矢が立ち、デビューが決定。初陣でいきなり母と娘でタッグタイトルに挑戦するという異例のデビューを果たした。
タッグパートナーは実の母、星ハム子
 あの時ははるか彼方に見えたリボンタッグのベルト。いぶきは母・ハム子以外のパートナーも含めて何度も挑戦したがベルトには届かず。プロレスと学業の二足のワラジを履くいぶきは、後輩たちに先を越され、焦ることもあった。

それでも努力と経験を重ねた昨年12月、当時の団体の看板タッグチーム、世羅りさ&雪妃真矢組(ともに昨年末で退団)を母ハム子とのタッグチームで撃破。涙のタッグ王座初戴冠を果たした。今年2月には大先輩で「大好き」な藤本つかさ&真琴組を下し、王座防衛に成功。その後、COLOR'SのSAKI&清水ひかり組が挑戦表明してきたものの、「防衛戦はしない!」というまさかの、そしてアイスリボンらしい強権発動が認められ、3月11日、晴れて赤いタッグベルトとともに卒業式に出ることができた。
次の夢は女子大生レスラーとして…
いぶき「友だちは『あ…持ってきたよ(苦笑)』みたいな感じでしたけど、高校の卒業式にチャンピオンベルトを持っていくっていう話自体聞いたことないので。星いぶき伝説作ったなと思いました!」

 4月からは都内の大学に進学。今後もプロレスと学業の文武両道を続けることになるが、大学では授業の時間割などをある程度自分で組むことができるため、「(アイスの大会は)今まで通り出ようと思いますし、なかなか出られなかった他団体とかももう少し出れるようになるかなって思ってます」

アイスリボンのメンバーとともに

 アイスリボンでは昨年末に主力選手の大量離脱が起きた。児童教育の道に進みたいというかねてからの夢をかなえるため現ICE×∞チャンピオンの春輝つくしが5・4横浜武道館での引退も発表された。当然、いぶきら若い世代が果たすべき役割は今まで以上に大きくなるが、あくまで前向きな18歳は「次の目標は女子大生レスラーとしてアイスリボンのトップに立つことですね! 4年後はICE×∞の水色のベルトを持って、大学の卒業式にでます!」。

チャンピオンとして高校の卒業式に出る――きっと彼女にしか描けなかった夢をかなえたいぶき、今度はプロレスのキャンバスと大学のキャンパス、その両方をまたにかける新たな夢を実現させるつもりだった。

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