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2022-03-12

【陸上】日本室内女子60mH・青木が室内日本記録まで0秒02で三連覇「万全でない状態でも記録を出せる選手に」

7秒台を目指してきたという青木。惜しくも届かなかったが、8秒07で三連覇を果たした(写真/早浪章弘)

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日本選手権室内兼2022日本室内大阪大会が3月12日、大阪・大阪城ホールで開催され、注目の女子60mHは、東京五輪代表で100mH日本記録保持者の青木益未(七十七銀行)が8秒07で制し、三連覇を果たした。男子60mHは、野本周成(愛媛陸協)が7秒58で優勝。前回、室内日本新記録で制した、東京五輪代表110mH代表の泉谷駿介(順天堂大)は、ハードルに足がぶつかり8位だった。

「万全でない状態でも記録を出せる選手に」

 女子60mHでは、共に東京五輪代表で日本記録(12秒87)を持つ青木と寺田明日香(ジャパンクリエイト)の一騎打ちが予想されたが、寺田は欠場。前回、青木自身がマークした室内日本記録(8秒05)との戦いになった。

 予選は8秒14でスムーズに走りきり、危なげなく全体1位で決勝に進出。決勝では警告と不正スタートが相次ぎ、スタートが2度やり直しに。得意の前半から抜け出し、後半も冷静なハードリングで他を寄せ付けなかったが、室内日本記録にはあと0秒02秒及ばなかった。

 室内日本記録を樹立してから1年間、7秒台を見据えてきたという。しかし、1月末に右膝裏を肉離れし、ハードル練習に復帰したのは2月下旬だった。

「レースに勝てたこと、フライングがあったなかでも8秒07で走れたのはまだよかった」とレースを振り返り、「練習の感覚的に7秒台を出せるとは思っていなかったものの、世界のインドアツアーを見ていると7秒台を出さないといけないと感じた。万全でない状態でも記録を出せる選手でありたい」と語った。

 今季はアジア大会、そして世界選手権に照準を合わせる。寺田と競り合い、アベレージを高めていくつもりだ。

「去年はオリンピックイヤーということもあり、身体より気持ちが前に行ってなかなか噛み合わない部分もあった。そこをしっかり噛み合わせていけば、落ち着いて安定したレースができると思う」

文/荘司結有 写真/早浪章弘

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