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2022-03-13

【陸上】日本室内・女子三段跳で森本が室内日本新。北京冬季五輪出場のボブスレー仲間に刺激を受けて

森本は女子三段跳で23年ぶりに室内日本新記録をマークした(写真/早浪章弘)

日本選手権室内兼2022日本室内大阪大会1日目は12日、大阪・大阪城ホールで行われ、女子三段跳は森本麻里子(内田建設AC)が室内日本新となる13m31を跳んで二連覇を果たした。森本は花岡麻帆が1999年につくった室内日本記録を23年ぶりに4cm更新し、歴史の1ページを塗り替えた。

日本室内新で連覇「仲間の活躍が刺激に」

前回大会で大会記録の13m19をマークした森本。「まずは昨年の記録を超えて少しづつ修正していけたらと思っていた」との言葉どおり、1回目から13m26と室内日本記録まであと1cmに迫った。2回目は13m18、3回目に13m31の室内日本記録をマーク。4本目、5本目も13mを超え、終始安定感のある跳躍を見せた。

大阪・太成学院高時代は走幅跳でインターハイ2位。日女体大に進学後に三段跳を始め、日本選手権を三連覇中だ。一時期は冬季五輪出場を目指し、ボブスレーでも活躍しており、先月の北京冬季五輪でボブスレー仲間が活躍した姿に刺激を受けたという。

冬期は「ウェイトトレーニングに重点を置き、筋力アップに取り組んだ」という。ボブスレーのドイツ人コーチから紹介された陸上のコーチに練習メニューを組んでもらい、日大の森長正樹コーチや橋岡優輝(富士通)のアドバイスを受けてきた。「助走のスピードやテクニックのベースが上がっているのを実感している」と好感触をつかんでいる。

今シーズン初戦から好調をアピールしたが「助走のスピードに対しての技術面にまだまだ爪の甘さを感じた」と満足とはいかない様子。課題を洗い出し、次戦の織田記念(4月29日)に目下の照準を合わせていく。

「女子三段跳は世界との距離が少し遠い種目ですが、まずはアジア大会で優勝できるように一つずつ乗り越えていきたい。自己ベストを超えれば、13m後半も見えてきますし、日本記録の手応えもつかめてアジア大会にもつながってくると思います」

 室内日本記録更新を追い風に、屋外シーズンへと跳びだしていく。

1本目から室内日本新にあと1cmまで迫る13m26をマーク。すべての跳躍を13m台に乗せた(写真/佐藤真一)
1本目から室内日本新にあと1cmまで迫る13m26をマーク。すべての跳躍を13m台に乗せた(写真/佐藤真一)

文/荘司結有 写真/早浪章弘、佐藤真一

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