ビッグマッチを支える4人も、自信と決意を明かす。9日、さいたまスーパーアリーナで開催されるWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦の強力なサポーティングカード、WBO世界フライ級タイトルマッチ、東洋太平洋ライト級タイトルマッチに出場する中谷潤人(M.T=WBO世界フライ級チャンピオン)を含む4選手も、6日、都内で行われた記者会見で力強く勝利を誓っている。 2度目目の防衛戦を迎える中谷はどこか余裕が見える。コロナ禍のなか、とびとびの試合になる厳しい条件の中、タイトル奪取、海外防衛戦で元世界王者に快勝と、次々に大きな進歩を示してきた自信がそうさせるのだろう。
「177ラウンドのスパーリングをしてきました。ビッグマッチと同じリングで戦えることは、自分をアピールする場になると思っています。中谷潤人の名前を覚えてもらって、あいつの試合を見たいと思ってくれるような戦いをしたいと思います」
成長著しい中谷(右)に新鋭の山内が挑む この中谷に挑戦する山内涼太(角海老宝石)は、当初のクリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)からチャンスを奪い取る形で世界の初舞台を踏むことになった。
「今までで一番、充実した練習ができました。初めてのことなので、思い切り、楽しんでやりたいです」
試合決定の際にトレーナーが明かした「7つの秘密兵器」はすべてマスターしました、とにんまり笑った。
東洋太平洋とWBOアジアパシフィックのダブルチャンピオン、吉野修一郎(三迫)は言葉が少なかった。元世界王者の伊藤雅雪(横浜光)を相手にするのだから、目標の世界進出のためにも、どうしても負けられない。そんな思いが軽々しい発言を押しとどめたのか。
「ワクワクしています。熱い試合ができると思うんで、楽しんでください」
まさに生き残り戦。吉野(右)と伊藤の戦いは思いをかけたものになる 伊藤にとっても負けられない戦いになる。世界王座から滑落、国内ライバルの一人、三代大訓(ワタナベ)に敗れているのだ。ここはかっこよく勝ちきって、存在感をアピールしたい。
「延期の間にさらに思いは強くなりました。ボクシング人生をかけた試合です。生き様を見てほしいと思っています」
土曜日のさいたまスーパーアリーナは、最初から目を離せない。
文・写真◎宮崎正博